ベアリングの不具合をいかさまテクニックで誤魔化して完成した車体である。
グリップはレボシフト用のハーフの新品を装着する。歯車がすり減っていて変速に支障のあったレボシフターは部品取り用の車体(軒下にある27インチ。邪魔になるとの声あり)から取り外した中古品。塗装がはげているが機能上は問題なし。
前かごはHCで購入した新品。
車体はメーカーシールを剥がした後に再塗装した。少しさびしい。
チェーンカバーも同様に再塗装済み。メッキが剥げて錆びたクランクだけはいかんともしがたく,錆を落とした後,クリア塗装でさび止めとした。
フロントハブには内装ダイナモがあり,ライトを装着できるのだが,夜間走行の予定がないのでライトは省略した。
巻き込み防止のスカートガードとフェンダーは中古品。
内装3段変速機付近も元通り組み立てる。うまく変速できるようにワイヤーの長さの調整が必要だった。
後輪ハブ軸には,チェーン引き,スタンド,フェンダーステー,荷台ステーなどをボルトで固定する。順番を間違えて2回ほどやり直した。
前ブレーキはHCで購入した新品と取り替えた。
もとは「ワンキー,ツーロック」という仕組みで,後輪の鍵をかけるとハンドルもロックされるようになっていた。ハンドルロック機能が壊れてしまっていたので,後輪のみの鍵に取り替えた。
新品とまでは行かなくとも,そこそこの状態になった。素材が格安自転車だったらこうはいかなかった。
格安自転車がなぜ安いかというと,それなりに安い部品を使っているからである。塗装やメッキの技術が低くのですぐに錆びる。ステンレスワイヤーは高いので,ブレーキワイヤーはスチール製を使っている。ようするに2~3年で使い捨てられることを前提に作られているのである。
放置自転車が多いという問題の根幹は安い自転車を大量に販売しているところにありそうだ。盗んでも,盗まれてもあるいは乗り捨てても惜しくない自転車が多すぎるのである。
今年の記事はこれでおしまい。おつきあい下さいましたみなさん,ありがとうございます。