写真の植物は「イタビカズラ」という。石垣やコンクリートブロックなどの壁面に気根を張り付かせて生長する野生植物である。最近,その特性に注目し,カバープラントとしても積極的に利用されるようになった。
緑色の果実がなっているのがおわかりだろうか?イチジクにそっくりである。それもそのはずクワ科イチジク属の植物である。暗紫色に熟した実は食べることができる。
さて,下は実を付けるにいたらない幼樹の写真である。とても同じ植物とは思えない。
左:葉の大きさは1センチにも満たない。ただ石垣に張り付いているだけである。
右:石垣を離れて茎が立ち上がってきている。これがさらに生長すると冒頭の写真のように果実をつけるようになる。
わたしも最初は全然別な植物だと思っていたが,最近になり同じ植物だと知って驚いた。何のきっかけで壁面から立ち上がり巨大化するのだろうか?植物の生長ホルモンが関係しているは間違いないだろうが不思議なメカニズムである。
イタビカズラを見ていて,テレビのウルトラマンシリーズで怪獣が突然巨大化するシーンを思い浮かべてしまった。
最近の驚きの報告でした。
(撮影場所:姶良市白浜付近のチャリ通勤路沿い)