たけのこ山となんでもやってみるもん

「国道10号自転車通勤」,「奄美の自転車オヤジ」から3度目のタイトル変更です。主夫をしながら竹林整備を始めました。

DAHON インパルス改造 その7 「ディレーラー直付けゲージを自作する」

2010年08月04日 | DAHON インパルス改造 18段化


左:自転車専門のネットショップで探してみたら「ディレイラー直付ゲージ」なるものを発見した。値段は10,248円なり。高すぎる。「欠品中」の表示があるも,はなから買う気がないので気にしない。
写真と商品説明を読んでみた。左側のハンドルを回してハンガーディレイラー取り付け穴にねじ込み,中央付近にある棒でホイールからの距離を計測する仕組みである。ハンガーのゆがみは工具の端を握って「エイヤー」と修正することになっているらしい。
クロームメッキで大層な道具に見えるが仕組みはいたって単純なようである。アイデアだけいただいて自作することにした。自作でなんとかなるものは買わないという主義である。
右:スケッチ風の図面。いつもこんな調子である。


左:30㎜のL型アングルを400㎜の長さに切断する。同サイズのL型アングルを60㎜に切断し,一端に「口」の字に溶接する。溶接部分の中心に径12㎜の穴を貫通させる。以上の作業はコネで無理矢理頼み込み。
右:必要なネジ類。締めて300円程度。12㎜のナットと座金。右上のボルトは頭の六角部分を切り取り,11㎜程度の部分まで旋盤を用いて径10㎜に削ってある。


左:アングルの錆び落としに使用したディスクグラインダー。最近ヤフオクにて7,050円でゲットした。ブレーキ付きなので使いやすい。
右:HCを探しても10㎜×1.0㎜のダイスが見つからなかった。ネットショップで検索するとダイス1個で3000円もする。これは買えないと思いさらに検索すると10㎜×1.0㎜,10㎜×1.25㎜,10㎜×1.5㎜のタップとダイス6個で1,070円と格安な商品が見つかった。1個あたり178円しかしない。耐久性に疑問を持ちつつ購入した。これで10㎜のボルトとナットはすべてねじ切りができることになった。しかし,今後多用することはないだろう。
到着したものには「La cometa」とメーカー名ともブランド名ともつかない表記があるのみで説明文はいっさい無し。178円ダイスで大丈夫かと不安がよぎる。


左:12㎜ボルトの頭を飛ばし,先端から11㎜まで旋盤を用いて直径10㎜に削ってもらった。12㎜ボルトのネジ山がほど1㎜なのでネジ山を全部取ったことになる。この部分に178円ダイスで10㎜×1.0㎜のネジを切る。
右:ネジが切れた。やはり仕上がりの精度が低い。178円だから仕方ない。


左:これまでの失敗にこりて予防策を講じる。修正中にディレイラー取り付け穴が破損しないようにナットを特別に製作する。8㎜穴のナットを加工し,10㎜穴のナットを作る。ドリルで穴を拡大した(径9㎜程度)状況。
右:10㎜×1.0㎜タップでネジを切る。


左:左が完成した特製10㎜×1.0㎜ナット。ネジを切った後,厚さ3ミリまで薄く加工した。右が加工前のオリジナルナット。
右:ボルト,座金,ナットを組み合わせて完成。今回はグラインダーで錆取り後,余っていたスプレーペイントで塗装までしてしまった。上の金属スケールは木工用に使用しているものである。真鍮のストッパーが付いているので距離を測るには便利である。


取り付け部分の拡大。本体の左右にそれぞれ1枚の座金と2個のボルトを装着してある。ハブの玉押しとロックナットの関係と同じである。締め合わせてあるので緩まないようになっている。むき出しのボルトの太い部分に大きなナットを装着した後,細いボルト部分をディレイラーハンガーにねじ込む。ディレイラーハンガーの反対側に出てきたボルトを右の小さな特製ボルトで締める仕組みである。
自分でねじを切る場合,精度確保に注意が必要である。タップ,ダイスとも材料に対して垂直にねじが切られなければならない。私の場合はボール盤を用いて食い付かせている。

使用状況は次の記事で。

コメント (2)
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