Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

ミュシャ展

2013-03-19 19:21:18 | アート
   今まで 何度も目にしてきた「ミュシャ」
    彼の描く、女性はしなやかに美しく、繊細で
    見る者の心をとらえて離さないはずなのに
    彼自身の事は意外にあまり知られていないのかも・・・・
   今回の「ミュシャ展」-----サブタイトルは
    「あなたが知らない本当のミュシャ」です

   彼の作品の影には、どんな背景が隠れているのか気になります




   アルフォンス・ミュシャは19世紀末を代表する画家
   79歳でこの世を去るまで、彼が描き続けた多くの作品の
    すべての根底にあるもの_______それは、「祖国愛」でした

    チェコ人として彼は、祖国が、長きにわたってオーストリアの植民地と
    なっていた時代のなかで、多民族との共存を常に強く願っていたのです
    よって、彼の作品が、壮麗さや壮大さを感じさせ
     見るものを引き寄せる 理由のひとつになっているのではないかと思います

    彼が世に注目されるきっかけとなった作品
     「ジスモンダ」です
    フランスの大女優サラ・ベルナールの舞台の広告ポスターを
     手がけ、それが彼を、一躍 有名画家の地位に押し上げるのです
    ゴシック調の背景に花を冠したサラが
     佇む姿は、思わず、はっと息を吞む美しさです

    これは「椿姫」
    衣装デザインの美しさドレープとボリュームの絶妙なバランスに
     ただただ、見とれ、立ち尽くします
    これらの作品だけ 一日見ていても飽きないのではないでしょうか?

    ポスターはもちろん 広告という目的があって依頼されるもの・・・
     その目的に対して、ミュシャは見事に 人気女優サラの存在感を
     余すことなく引き出しているのです

    彼とサラの間にはアーティストとしての大きな共通点が絆のような
    つながりとして存在していたのでしょう
    この時彼は、女優サラを、こう言い表します
    「人間の精神を肉体で表現できる稀な女優である」と・・・

    サラの表情や衣装の動きすべてが、内面表現の必然性によるもの・・・
     とまで、続けるのです

    祖国を愛してやまないミュシャがその平和を願って
    絵を描く事もまさに 精神的表現 以外のなにものでもないのです

    だんだんテンションが上がってきました!!!    
    
    
     

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