ケイトブランシェットがアカデミー賞
主演女優賞をとった作品
人も羨むセレブ生活を送っていたジャスミン
しかしある日突然 夫の事業の失敗で
セレブどころか、借金生活に転落するのです。。。。
(とはいえ、もともと夫の仕事は 詐欺まがい。。。)
NYの華々しい生活から一転して
妹ジンジャーの住む サンフランシスコへ・・・・
どうしてもお金持ちの性質が抜けきらない
ジャスミンと シスコでの生活のギャップがポイント
さほど興味が無く、アカデミー賞にひかれて
見た作品-----しかし、これが なかなかおもしろいのです
ケイトという女優さんはホントに素晴らしい女優さんだな
と実感しました。彼女が演じていなかったら
ただのコメディに終わっていたのかもしれません
あるセレブの転落人生なんて さほど
興味もそそられませんが
映画が始まると、ジャスミンの姿から目が離せなくなっていくのです
時として語られる「幸せとは何か・・・」というテーマ
ジャスミンと対照的に、お金はないけれど
パートで二人の子供を育て、ボーイフレンドもいる
シングルマザーのジンジャー
そこに 突然転がり込んできた 姉のジャスミン
自分が裕福な時は、そっけない態度だったのですが
人のいい ジンジャーはそんな姉を やさしく受け入れます
ここまでだと、ジャスミンは非常に嫌な女性になって
しまうのですが、なぜか そう思えないから不思議です
タイトルでもあるジャスミンというお花
花ことばは-----愛らしさ、優美、素直、温和、無邪気・・・です
そう よく考えたら ジャスミンはそんな女性なのです
セレブなのに なぜか嫌味がない
お金持ちの夫に従順で、華を持ち合わせた
穏やかな性格
そこに観客に反感を抱かせない ジャスミンの魅力があるのかも
しれません。。。。
しかし彼女の欠点は 言わずもがな
夫に生活のすべてを依存していた事
生活が破たんしてしまえば 一人で立っていられないのです
夫の浮気がしまいには引きがねとなり ジャスミンのセレブ生活
に幕がおります
そして
ジャスミンのもう一つの花ことばは----あなたは私のもの
たくさんの高級品を手に入れたジャスミンですが
人の気持ちは所有できない事を忘れていたのです
お金で手に入るもの そうでないもの
自分にとって本当に大切なもの、
大切だと思い違いしているもの・・・・
だれもが 考えさせられるかもしれません
しかし 一方ではジャスミンという
愛らしく、優美で素直な女性に憧れるのも
事実です・・・・