ある日、車で信号待ちをしていると、車道脇に雀が飛び出してきた。
「な、何だ」よく見ると雀の回りをしじみ蝶が舞っている。いや正確にはしじみ蝶が雀に追われていたのだ。
私はいつもあのとらえどころの無い蝶の飛び方に感心していたのだが、今まさにその威力を発揮していたのだ。雀が食べようと嘴を向けるのだが、あの飛びで巧みにかわしてゆく。
ついに雀は交差点の真ん中まで出ているのに気づき、あわてて飛び去ってしまった。
しじみ蝶は何事もなかったかのように飛び回っている。
「パーパーッ」後ろからのクラクションに我に返った私は車を発車させた。
バックミラーに目をやると、しじみ蝶の姿はすでに無く次々と後続の車が映っているのみだった。
■ 書きゆける変幻自在と黒揚羽 by issei
最新の画像[もっと見る]
- 人生は一冊の書物に似ている 4週間前
- 人生は一冊の書物に似ている 4週間前
- 推し女優松本まりか 4週間前
- 蝉俳句 1ヶ月前
- 蝉俳句 1ヶ月前
- 蝉俳句 1ヶ月前
- 蝉俳句 1ヶ月前
- 我が友⁉︎ 1ヶ月前
- 我が友⁉︎ 1ヶ月前
- さらばゴッキー 1ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます