家路へ歩いて帰る道すがら、ふと横のほうを
見ると、草むらで仔猫が何やら見詰めつつ
じっとしている。時折手をかざして、猫パンチと
いうより、ちょっかいを出すような手の動きを
みせていた。
よく見ると、その手の先にカマキリが身構えて
いるではないか。仔猫のほうは不思議な生き物を
発見して探りを入れるような猫ジャブを繰り出しているのだ。
カマキリにとっては、仔猫と言えど自分よりはるかに
大きい相手なので、鎌を振りかざしての必死の
防戦である。
わたしにとっても、珍しい光景なので、腰を落として
しばしの観戦とあいなったのだった…。
絵のほうは、もう少し大人になった翔くんを
モデルにさせていただいた。
猫パンチカマキリ受けて立つつもり
issei
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