eine Pause

ドイツで右往左往する関西のおばちゃんのお話。
外人を見たら逃げていた私がまさかのドイツ暮らしΣ(゜д゜lll)

私が通ったドイツ語コースの実態3 【ずんべらぼん】

2014-07-17 19:05:00 | ドイツ語コース
さて今日は、始まって2ヶ月が経った頃の授業の様子です。



20012年2月

今のドイツ語クラスはあまり面白くない。

最初は笑って許せた事も、最近は笑えなくなってきた。

というのも、あまりにも授業の進み方がゆっくりで、同じ事ばかりをやっているからだ。

未だに辞書すら買わない強者も多数。

この間そのうちの一人が辞書らしき物を持っていたので「Wörterbuch?(辞書)」って聞いたら、反対に「Was ist Wörterbuch ?(辞書って何?)」と聞き返された。

何ってあんた、ずっと前から先生がいかに辞書が大切かっていつも言ってるのに聞いてないんかい

その人の持っていたのは、辞書ではなくイスラム教の経典で、授業前にお祈りをしていたのだった。

全員で13人のクラスメイトは全員そろった試しがない。

そして始業時間に教室にいるのはいつも2・3人。

相変わらず授業中は自由。

この前は隣の子がいきなり殻付きのピーナッツを食べだした。(殻はもちろん机の上に置いたままで帰る)

おもむろにりんごとナイフを取り出して剥き始め、皆に「一つどう?」と勧める人もいて、先生も特に注意するでもなく、「ありがとう」とりんごをもらって食べている。

なんで休憩中に食べない ここは教室という名の無法地帯か・・・・

そんなドイツ語の授業の中で、先生に“これだけはやめて欲しい”と思う事がある。

それは、単語の意味を日本語で言わせる事。

その時やっている課で新しく出てきた単語を理解しているかどうか確認する為に、皆にそれぞれ母国語で言わせるのだ。

もちろん他の誰にも正解かどうか分からないので、「die Sonne(太陽)は?」と聞かれて「出べそ」と答えても何ら問題は無いのだけど、小心者の私は毎回正直に答えてしまっている。

うちのクラスの人達の母国語はアラビア語・アフガニスタン語・パキスタン語・トルコ語・オランダ語・日本語。

他の国の言葉に比べて私が言う日本語は抑揚がなく、いつものっぺりしている。

なんだかなぁ・・・なんか、いけてないなぁ・・・

ふと、こういうのを“ずんべらぼん”って言うんだったと思い出し、夫に「日本語って、ずんべらぼんよね。」と言うと、「はぁ???ずんべらぼんって何??」と聞かれた。

東北出身の夫には分からないらしい・・・

気になって調べてみた。

ずんべらぼんとは・・・「ずべら坊」の転。ずぼらをする人の意から、何もない、起伏や凹凸などが何もついてないこと。

用い方:「山も谷もあれへん(ない)、ずんべらぼんな場所やなあ。」「財布の中身ものうなって(なくなって)、ずんべらぼんや。」「おまえのどこがグラマーやねん、ずんべらぼんやないか。」

おぉ、これぞ関西弁

まさに吉本新喜劇の世界。

その後、授業で日本語を言わされるたびに ずんべらぼーん・ずんべらぼーんという自作の歌がこだまする私だった。





この頃は私にとっては前の学校でやったことの復習だったので、退屈すぎて授業中に幽体離脱することが多かったです。

他の人はいきなり黙って立ってトイレに行ったり、携帯の電源も切ってないのでしょっちゅう電話で外に出たり。

黙ってトイレに行くのはけっこう普通みたいですが、携帯は他の学校では「授業中は電源を切りなさい」ってしつこく言われたんですけどね。

ここの学校では先生自らが携帯を鳴らしていました

そして良くも悪くも、私はこのゆるさにだんだん慣れていってしまったのでした。






今回もちょっと脱線して、マインツのビール祭りのお知らせです。明日7月18日から20日まで。

規模は小さいですが、いろんなビールが飲めますよ。

ウェブサイトはこちら→Bierbörse

一昨年訪ねた時の様子はこちらです→麦酒大集合

今年は会場がちょっと変更されているようなので、ご注意下さい。

またお友達のブログによると、川の反対側ではこんなイベントもあるそうです→告知 今週末はマインツでオールナイト

今時点の天気予報では土曜日は快晴で、33℃まで気温が上がるみたいです。

暑い夏の夜になりそうですね。





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4 コメント

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ずんべらぼう (セツ)
2014-07-17 21:56:20
ずんべらぼん、と読んで、あれって思ったんです。
ずんべらぼうでは?と。
早速ググってみると、すみません、それぞれ意味が違いました。
書き方はおんなじっぽいんですけどね。
関西で生まれ育ったのに、ずんべらぼんのほうは知りませんでした。

ずんべらぼうのほうは、北のほうの方言らしいです。

母方が富山なので、母から聞いたのかもしれません。
父方は南のほうだし、私関西人なのにいろいろ混ざってるんですよね…、よく大阪人の旦那にそれなに?って聞かれます…f^_^;

それにしても自由すぎる授業でしたね。
ナッツの皮…、リンゴ剥くか?!と、今回もめっちゃびっくりしました。
いろんな国があるもんですねぇ…。
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>セツさん (はいでぃ)
2014-07-18 14:47:31
私は言い方が違うだけで、同じ意味なんだと思ってました。
こういう言葉って“関西”とかいうくくりでは言えませんよね。
現に私の義姉はほんのちょっとしか離れていない町の出身なのに、我が家の言葉や料理の中で知らないことがたくさんあります

なんかもう授業というよりお茶会みたいな感じですよ。
飲み物は常に机の上に置いてあっていつでも飲むし、食べ物までも・・・。
ドイツでも授業中に勝手に食べるところまでいくのはきっとこの学校だけだと思うんです。
「女性の為のゆっくりコース」に行ったのが、そもそもの間違いでした
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Unknown (柚子)
2014-07-19 09:58:47
ゆるすぎます…

でも、私は好きになりそうですよ…
ドイツ語の勉強にはちょっと…というかんじですが…
イメージ的にはドイツのお固い思想の中にあって、それにあっかんべーしているような…
でも、先生はドイツの方でしたよね?
きっと慣れてしまったんでしょうね~

ずんべらぼん
可愛い響き 日本語はホントに面白い
関東では聞きませんネ~ずんべらぼん
お江戸言葉にありそうな響きです
今度使って周りの人の反応見てみよう…
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>柚子さん (はいでぃ)
2014-07-20 00:35:30
先生は紛れも無いドイツ人でした。
慣れたのもあるし、諦めたのもあるでしょうね。
進まないとイライラしても、急に皆がやる気になるわけではないので、結局は私もあきらめて最後の方はひどい感じでした

ずんべらぼんってなんだか気に入ってるんです。
「関西弁はきつい」と言われることもあるんですが、私は“まるい”と思っています。
関東で使ったらどんな反応か気になるので、よかったら結果を教えて下さいね

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