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eine Pause

ドイツで右往左往する関西のおばちゃんのお話。
外人を見たら逃げていた私がまさかのドイツ暮らしΣ(゜д゜lll)

パソコン4兄弟

2012-10-15 08:20:33 | 家族
うちにはパソコンが5台ある。

1台は私が日本から持参したノートパソコン。
あとの4台は夫が自分自身で作った物で、パソ太郎・パソ右衛門・パソの助・パソ之進と(私が勝手に)名付け、それぞれ用途別に使い分けている。

最近どういうわけか夫の4台が代わりばんこに不調になり、その都度夫が自分でメンテナンスをしている。

昨夜も就寝後にパソ太郎が不調になり、2回も起きて面倒を見ていた。

あの一旦寝たらどんな雷でも起きないような夫が、ブルースクリーンの気配で起きるのである

そして「困ったなぁ。またか。」とか言うだけで、不機嫌にすらならないでかいがいしく世話をする。



まるで“夜中にぐずる赤ちゃんをあやす母親”ではないか。



確かに夫はパソコン4兄弟を「この人」と呼び、人扱いしている。

それに私が掃除中にキーボードを押してしまったりした日には、こっぴどく叱られる。

それほどパソコンが大事なのか・・・



おそらく夫にとって妻の私はしばらく居なくても大丈夫だけど、4兄弟は1日たりとも離れたくない存在なのだろう。

そこまであの人の心を虜にするとは・・・恐るべし 4兄弟。








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ハイカラ婆ちゃん

2012-09-20 09:01:18 | 家族
母 75歳。
夫(私の父)は既に他界しており、兄家族と同居。
数年前に手術を受け定期的に病院通いはしているものの、少し足が悪いくらいで至って元気。
いつも私を驚かせてくれる。

数ヶ月前も電話していると

母「この間映画見てきてん。」

私「ふーん。何の?」

母「ホタルノヒカリ」
                

私「えぇっ そんなん好きやったん?」

母「うん。あれ面白いねん。でも誰も一緒に行ってくれへんから1人で行ってきた。」

シルバー割引で1人「ホタルノヒカリ」を見る婆ちゃん・・・。
チケット売り場の人も耳を疑っただろう

母は時代劇・カラオケ・ゲートボールなどおよそ老人が好みそうなものは大嫌いである。

見るテレビはクイズ番組かドラマ、もしくはEXILEの出ている番組など。
メンバーの名前は分からないにしても“AKB48”が何なのかも知っている。

今はさすがに乗らないが絶叫系マシンが大好きで、60歳を過ぎてから同級生5人と遊園地に行き絶叫コースターに乗ったこともある。
その時は係りのお兄さんにえらく心配されたそうだが、全員「面白かったな~」と平気でルンルンと降りてきたそうだ。



電話が鳴って受話器を取り、「もしもし」と言ったら持っていたのはティッシュの箱だった
という事件もたまにあり、その度に「ボケたらどないしよ・・・」と落ち込む事もあるが、いつも「自覚があるうちは大丈夫やで。」と励ましている。

パソコンはもちろん、携帯さえ使えない母だが「口があればどこでも行ける」と言って気が向くままに遠出もする。
このバイタリティーは是非見習いたい。

昔は顔が似てきたと言われるだけで全力で否定していたものだったが、今は“この母にして私あり”としみじみ思う。

このまま、気持ちから老いる事なく元気でいてほしいものだ。




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頭の悪い私

2012-06-18 17:07:00 | 家族
私の夫は既にドイツに20年以上住んでいる。
こちらで学校に通ったわけではないが、実践で鍛えられたため仕事でも問題なくドイツ語を使える。

しかし、家の中での私との日本語会話に大いに問題がある。

先日頭痛のため鎮痛剤を飲んだ私に一言。

「まだ頭悪いの?」
「ええ、もともと頭悪いけど、それが何か

“頭痛い”と“頭悪い”

日本語を習っている外人かと突っ込みたくなるような間違いである。
しかも、聞いてきたのは鎮痛剤を飲んだ5分後。
そんなに早く効く訳がないだろう・・・

生まれてこの方頭痛を経験したことがない夫には、全く理解されないのだ。

数年に一度は日本に一時帰国するものの、夫の記憶は20数年前の日本で止まっている。
その為たまに「ナウい」とか、「アベック」とかいう単語を発する。

爺さんか

その夫は腹が立つほど寝付きが良く、いつも横になった直後に幸せそうな寝息をたてる。
昨日も眠れない私の横でガーガーいびきをかいていたのに、なぜか急に目覚めた。

私が眠れないと訴えると、
「昔むかし、ある所におじいさんとおばあさんがいました。」

おぉ、昔話してくれるなんて優しいやん・・「それで?」

「・・・・・。

「終わりかーい



寝たまま無意識に話している夫に、昔話を期待した頭の悪い私だった。