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eine Pause

ドイツで右往左往する関西のおばちゃんのお話。
外人を見たら逃げていた私がまさかのドイツ暮らしΣ(゜д゜lll)

私が通ったドイツ語コースの実態2 【大自慢大会】

2014-07-15 23:15:00 | ドイツ語コース
今日もドイツ語コースの話です。

始まって1週間経った頃の授業風景です。





2010年 11月

今日の授業は“家族”について。

父・母はもちろん、義理の兄弟・いとこ・甥・姪に至るまで事細かく勉強する。

生徒A 「私のお父さんは2回結婚しました。お母さんの違う兄弟は何て言うんですか?」

先生 「それはね、Stiefbruderと言うのよ。」

・・・・とここまでは良かった。


ところが何に闘争心を燃やしたのか、一気に火がついた人達がいた。

生徒B 「私のお父さんは6回結婚したのよ。」

その他 「おぉ~。」

何で5回も別れる?


生徒C 「私のお母さんは12人も子供を産んだわ。でも今も健康よ。」

その他 「すご~い。」

いやいや、そんな事誰も聞いてないし。


生徒D 「うちの国では一夫多妻制で、お父さんには奥さんが3人もいるわ。だから兄弟は全部で25人よ。そのうち兄が何人で姉が何人で・・・。」

その他 「うわ~。」

何でも多けりゃいいってもんじゃなーい もう、わけ分からんからーっ


途中から先生は放ったらかしで「うちは~で・・」「うちは~で・・」と好き勝手にキャーキャー喋る。

こうなると完全に収拾不可能

周りの話を聞きながらふと気が付くと、台風の目のように静かな場所があり、そこにはあきらめ顔の先生が座ってため息をついていた。

時には問題を解くお母さんの代わりに2ヶ月の赤ちゃんを抱っこし、時には一人静かに嵐が過ぎるのを待つ・・。

先生も大変だ

しかし聞かれてもないのに「父が6回も結婚した」と言う日本人は、まずいないだろう。

一夫多妻制についてはどんな暮らしなのか想像もできない。

お国柄を垣間見た今日のひとコマだった。

どんな事も自慢になるもんなんだなぁ・・・と、妙なところに感心したりして。

というか、授業は (゜o゜; 





信じられないかもしれませんが、これがいつもの授業風景なんです。

「手を挙げて、当てられてから発言する」なんてルールは存在しません。

誰もが好きな時に好きなように、たとえ他の人が当てられている時でも勝手に答えます。

なんで学校が始まったばかりなのに喋れるのか不思議でしたが、大抵の人は文法がダメなだけでしゃべるのは得意だったんです。

だから盛り上がる話題ならエンドレスに喋りまくる。

この頃はまだそれに慣れなくて毎日驚きの連続でしたし、もちろん全然ドイツ語を喋れなかったのでただポカーンとするしかありませんでした。





タイトルとは関係ないですが、先週Wiesbadenの公園で見た木。 雷の直撃を受け、ボッキリ折れています。


他にも折れた木がたくさんあり、現在Wiesbadenの公園や墓地など、木の多い場所が数カ所閉鎖されています。

折れた木や枝を排除して他に危険な木がないか調べ、安全が確認されて人が入れるようになるまでにはまだ時間がかかるそうです。

週末には雨で湖のようになった市街地もあり、優雅な保養地は今は違った様相を呈しています。




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私が通ったドイツ語コースの実態1 【4日目にしてやっと】

2014-07-13 16:30:00 | ドイツ語コース
早いものでドイツ生活も丸5年。

来る前は3年も住めばペラペラになってるだろう・・・なんて、馬鹿げたことを思っていたのですが、実際は5年たってもペラペラには程遠いです

その5年の間には3箇所の学校に通いました。

その中で一番長く通ったインテグレーションコース(移民のための統合ドイツ語コース)は、いろんな意味で忘れがたい経験をさせてくれました。

その頃はまだブログではなくmixiで日記を書いていたのですが、なんとなく読み返すと笑えることがたくさん。

なので、少し修正してぼちぼち記事にしていこうと思います。






2010年 11月


今週から新しい学校でのインテグレーションコースが始まった。

今回もいろんな国の人がいるが、トルコやモロッコの人が多く日本人は私だけ。

この学校はインテグレーションコースのみをやっている学校で、それも生徒は女性限定。

託児所もあり、殆んどが小さな子供がいるお母さんらしい。

お母さんと引き離された子供は泣き叫び、その都度ベビーシッターさんが呼びに来るのでお母さんは教室を出たり入ったり。

中には2ヶ月の赤ちゃんを連れて教室に入ってくる人もいて、授業中におっぱいも飲ませたりもしている。

そして子供が少々ぐずっても外に出ようともしない。

______全然落ち着かない_________

昨日は授業の一環として、皆で教科書を買いに本屋まで行った。

ところが、9人で行ったのに目的の教科書はたった1冊しかなかった。

人数は分かってるんだから、前もって注文しといてくれ~

結局その場で注文し、翌日また皆で本屋に出かけることに。

その後、卒業生のお祝いパーティとかでまったく授業をしなかった日もあり、今日は4日目にしてやっと全員が教科書を持って授業をした。

その中で出てきたのがこの写真。
画像はお借りしました

かの有名なドナルドダックである。

先生「Wer ist das?(これは誰でしょう)」

生徒A「Ente(アヒル)」

・・・・そりゃアヒルに違いないけどさ、単なるアヒルじゃないんだよ

私「ドナルドダック

先生「その通り、正解。」

生徒B「へ?Donnerstag?ドネルスターク(木曜日)」

・・・・いやいやいや・・・“ド”と“ク”しか合ってないし、木曜日ってあんた、生き物ですらないから

かの有名なディズニーキャラクターも地域によっては誰も知らず、単なるアヒル呼ばわりされてしまうという事実には愕然とした。



先生は丁寧に「授業はドイツ語で進めるけど、あなたとあなたはトルコ語であなたとあなたは英語で、あなた達はアラビア語でフォローし合ってね。」と皆に言う。

他に誰も日本語を話せる人がいない私を見つめてしばらく考えた後、にっこりして「大丈夫あなたには素晴らしい電子辞書があるわ

それって慰めにも何にもならないんですけど・・・



突然授業中に「主人が病気で、今も家で寝てるんです・・。」と泣き出す人がいたり、答えが違うと言われただけで「もうやってらんない!」とキレる人がいたり、なんかもうめちゃくちゃ。

VHS(市民大学)ですでに結構鍛えられたと思っていたけど、それとは比べ物にならない世界が毎日繰り広げられている。

授業らしい授業はいつになったら受けられるんだろう・・。

先行きが不安な学校ではあるが、毎日笑いのネタは尽きない。

授業の質を取って他の学校へ行くか、はたまた笑いのネタを取ってこのまま続けるか・・・。

そこが問題である。







・・・と書いているのですが、この後私がどうしたかというと、やはり笑いのネタを取ってこの学校に延々と通い続けたのでした。




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