老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

困った時は栗林公園

2016-12-18 21:03:16 | 俳句
     🐢    萩枯るる白い殻なる蝸牛

    

何日間も鬱のような気分だった。
15日はネット投句の締切日だった。
連歌なる無謀な挑戦をしていて、「へぼ筋」だと指摘された中の一人であり、気分は最低であった。
俳句も駄目、歌仙も駄目の烙印を押され、気分転換に公園に行く。
一句でも出来ればとはかない夢を抱いて行ったが、所詮、無理無理とあきらめが先にたっていた。
探鳥会の方に出会い、世間は広い、私の知らぬ世界があると、井の中の蛙でハイクハイクと小さくおなりなさんなと一応は開きなおってみた。

鯉が泳いでいた。
スマートで綺麗な錦鯉とも?そこまでは高価ではないそうだが、私的には好きな色あいである。
冬の鯉、寒鯉と季語は浮かぶが、、、、

 

この日は何も浮かばない。
実葛の棚をしつらえている茶店も冬の風情。この辺りはいつも観光客が多いのだが、閑散として、秋より今の方が実葛が紅い色を増しているのに慰められた気がしたり。

       

萩が枯れている中庭。
残る紅葉で美しい公園でここだけは、冬枯れの少し蕭条とした雰囲気を醸していた。

夜、どうしても三句、投句をやらなければならない。
今回はビビビと感じることは何も無く三句揃えるのがやっと。
何回も何回もこの句は駄目これにしょう、いやこっちの句にしようと投句のやり直しをして、諦めて最後はやけくその開きなおりで投句をした。
締切時間にぎりぎりとなっていた。

その内の一句が、枯れ萩の場所で見た蝸牛が干からびて白くなっていたのを思い出して詠んだもの。

この公園は相性が良いといおうか、来るごとに知らず知らずの間に何かを拾っているのだ。
拾おうと思うのはどの場所でもどの時でも同じであるけれど、特にこの公園にはお助け神がいらっしゃる気がする。


あの句、この句と特にネット句会は公園で授かった句が多い。
少し鬱が晴れた。

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