老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

朝から蝉の時雨で頭の重し

2016-07-24 09:19:52 | 俳句
     🐢    三度目は蓮池ですれ違ひけり

        

インターネット句会で通った句。
三日間はいかに省略をやるか、考え、推敲を何度かやって落ち着いた句。
綺麗に咲いた蓮を見に行った公園。
三人連のご夫人に公園の行く先ざきですれちがった。
三度目が蓮の咲いた池を巡っていた時。
暑い日の盛りであった。
暑いも言いたい。日の盛りも詠みこみたい。
最後にこの句に落ち着いた。
とにかく省略。

        

白い蓮の花。
昨日の栗林公園。遠目にも、大きく美しく園に入ったとたん目に飛び込んできた。
写真の親子連れの頭と比べる。
白蓮の見事な大さがわかると思う。
暑い日であったが、夏休みに入ったこともあり公園は人であふれていた。



   ☆   蓮の葉押しわけて出て咲いた花の朝だ    尾崎放哉

自由律俳句の作品。
蓮池に佇むとこの景に良く出あう。
泥の中から清しい花を咲かす朝の蓮に、南郷庵で暮らしていても今日こそは今日こそはと何か、叶わねど希望の光をかんじたのか。
先入観で読むから、花の朝との断定が淋しくひびく。
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