老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     藪柑子

2018-12-22 00:59:48 | 俳句

           

 屋島へバスで登る。

バスを降りて、裏参道を屋島寺へ向かう途中、椿が散っているのに気づく。

屋島で椿を見たのは初めて。 見上げると大きな藪椿が何本かある。

         

険しい遍路道を登らなくとも、バスで山頂まで行ける。そんな事も忘れていたのだ。

最近は屋島にこだわっていて、俳句の熱が冷めて二の次三の次、今日も歩こう、運動をやろう、、、とアウトドア?派に、、、

         

降りる時は以前は無かったが、屋嶋城跡から、遍路道に合流ができる木の階段を見つけた。

金毘羅の階段の比ではない。230メートルを下るのに30分以上、いやもっとかかったかも知れぬ。

ぬかるんだ階段を一歩一歩、杖で身体を支えて足を滑らさないにいよう、転ばぬよう神経を足元に集中して下った。

これがこの道を利用をするのは最後にしようと思った。

向こう見ずな自分を反省し、いつ森の奧から猪が現れないとも限らない危険を冒していると後になってぞっとした。

しかし途中で見つけた朱い実をつけた藪こうじ。

      

 なんとも愛らしいお顔の石佛さま。

        

現在の体力では二度とこの道は利用しないだろう、でこれらに又出会うことが叶わないとなると少し淋しい。

 

           森深く一期一会の籔柑子 

           木々統べる青空冬の小鳥どち 

            籔柑子割烹着似合ふ母の所作      

 

     

 

       

 

 

 

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