老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

悔やむこと

2022-01-15 23:58:02 | カラ元気のシニア



後ろに見える島は鬼ヶ島。
港にある彫刻。
良質の庵治石の産地であるから、街の至る場所でこんな彫刻がある。

サンポートの遊歩道をたもとほる楽しみ。



最近になって悔やむ事。

老に対する備えを怠っていたとつくづく考える。

おたっしゃクラブで隣にいた人。
体操の靴を左右、反対にはいていた。

気が付いて、小さい声で靴、くつ、、と言ってあげた。
指導者について体を動かしてはいるけれど、もし足の置き具合で転びでもしたら困るではないか。

その人々に劣らぬ私の運動神経。脳トレ体操。

押して図るべきは私もこの仲間に違いないと認識した。

もっと、もっとこのような身体の状態になる前に、老とはこのように寂しく哀しい姿になるとの想像が欠けていた。

老いは仕方がない。
しかし自分の中ではいつか老いると楽観的に思いすぎていたのではないかとの反省。
だから何かをしておれば、、、そんな反省じゃない。
何かが欠落していた、生きざまを嘆いているのが悔しいのだ。

いきなり、ベッドの中で気が付けば冷たくなっていた。
その想像しかやっていなかった。
それに至る自由のきかぬ身、痛みを伴なう療養があることを、念頭に置いていなかった。

左の肩が痛い。右足の膝が痛い。膀胱炎で医院に通う。
等々、まだ介護こそ受けていないが、ガラス窓に映った歩く姿を見て、この腰の曲がった生気の無い老人は私と思うと泣きたくなる。


趣味はなにですか?
と聞かれたら。
>炬燵を守る
>テレビを観る
こんなの趣味じゃない。
答えが無い。

しかしそんな欝々とした毎日だが、お裁縫だけは日に数時間、楽しむ。

     


     🏹     番台に忘れ手袋ひーふーみー

     👼     春の雪怠り悔やむ老仕度




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