老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     「俳諧常住」のこころ

2018-06-08 08:23:04 | 俳句

            

  出合った。
山本健吉俳句読本の一節に。
「俳諧常住」のこころのページを開いてしまった。そうたまたま。

学ぶべきことの多い本だ。せっせと読まな。

あるとき目にした(角川春樹は芭蕉以来の天才)だと書いていた一文から、山本健吉は何を言おうしているのか真意を疑って以来、読まなかった。
が、やはり山本健吉は読むべき人だと遅まきに気がついた。

            

 栗林公園で梅を摘む作業が行われたとテレビニュースで流れた。

二~三日前に行った時、薄く色づいた梅の実を見た。
木の周囲に沢山の梅が落ちていた。

ああ勿体ない、、、と思った。
公園の手入れに忙しく、梅を摘む暇がないのかと想像をしたが。
園内の沢山ある梅を摘む頃合いを待って、一斉の作業になったのだ。
そうだ、そうだよな~。
私は主婦。
落ちている梅を見て、これだけあれば梅酒が、、、と。


 自分は、俳諧常住を読んでいるうち、今の自分でいいと、心を強くした。
自分は自分。私は私。
人さまの俳句を時々、真似しようとか、難しい言葉を使い煙幕をはる俳句に目を惑わされることが往々にある。
我が道を行こう。老いには老いの句。貧には貧の句。それでいいではないか。



       🍒     ひまさうな夫に蚕豆剥き頼む


       🍒     髪洗ふ家族みな寝しづまりをり



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