老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

初夏の森

2017-05-18 20:54:21 | 俳句
        

一日 お裁縫をしたので、身体をほぐしに、夕方は森へ散歩に。
午后四時頃。日差しはきつく、首筋すじが焼けているのを感じる。

森の中に入ると、急に涼しさを感じる。
緑陰、木陰、夏の季語が思い浮かぶ。

夕方、この森へ一人で来るのは少し怖い。

    💛    めまといと言ふ難敵や森の中

めまといがいて追っても追っても顔の周りにまといつく。


     

> 山には山の愁いあり
  海には海の哀しみが

最近の人はこんな古い歌は知らないであろう。

「あざみの歌」 その薊が咲いているのを見つけた。

 

野苺の花を見付ける。
野歩き、山歩きは止められない。
こんな花に心がやすらぐ。

近くの木で鶯が鳴いている。枝移りをしているのだが、姿をちらっと見せたきり目には入らない。
上手に長鳴きをする。
私が一歩進むと鳴くのをやめる。
立どまると、又鳴き始める。何だか鶯に遊ばれているみたいだった。

     💛    顔みせろ鶯繁みにゐるのなら

     💛    玉のやう言の葉降らせ夏の森

コルセットを腰に巻いて、膝にサポートをして悲しい姿で散歩。そう森林浴だった。
コメント
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