はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.326 映画ドラえもん のび太の宝島

2018-03-10 17:28:37 | 映画


おかげさまで今年も子どもと楽しくドラえもんの映画を観ることができた。

環境が破壊されてもう地球はダメだからという設定は映画ではよくあるけれど、
実はそれは単なるフィクションではなくて、もはやリアルな問題。

ホーキング博士は2016年に「地球の寿命はあと1,000年くらいかな?」と言っていたのが、
1年後の昨年には「ごめんごめん、やっぱ100年だわ」と訂正している。

それだけ地球は深刻にやばい状態になっていて、
国連もSDGsを掲げて世界中に呼びかけているし、
ダボス会議ではマイクロプラスチック問題で
コカコーラやペプシコーラやウォールマートやユニリーバなどの巨大企業が、
競合関係であるとかそんなことも乗り越えて、
手を組んでプラスチックの容器を使うのをやめて、
全部再生可能なものにしよう!と声をあげているのに、
日本の企業はそうした活動に一社も参加していないばかりか、
ニュースにも話題にもならない。

自分のことしか考えていない人や企業ばかりで、
SDGs?それってなんかいい事あんの?食べたら美味しいの?ってなノリなんだな、これが。

なんだかなあっていう感じだけど、
しっかり映画ではそれがストーリーになっている。
なんだ、ちゃんと認識している人がいるんじゃないか。

逆に映画だから作り話。
アニメだからフィクション。
ということで、現実じゃないよというイメージを強めているのかも知れない。

ドラえもんの映画に続けてエンディングとかで、
「今、日本は世界は社会は未来は深刻な問題を抱えています」と、
真実を語り、みんなに訴えたらいいのにと思った。

ドラえもんがやらないなら、僕が大学のWEBでやろうかな。


Vol.325 映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

2018-01-07 08:11:04 | 映画

戌年だからイラストはチューバッカ


 安倍政権、トランプ政権、沖縄の基地問題、憲法改正。
 政治や政策に関して、今メディアに流れているニュースだけを見て、良いとか悪いとか評価をすると、歴史や背景を知らないならば、それは的外れで浅はかな評価や判断になってしまう。そうしたことを昨年は考える機会があった。
 もちろん教育改革についても同じことで、高大接続の改革や学習指導要領の改訂についても、加計学園 獣医学部 認可のことだって、現在のことしか知らなければ本質を見失ってしまう。
 だから年末年始に「これからの日本、これからの教育(前川喜平、寺脇研 著)」を読んだことは意義のあることだと思っている。

 12月末に、僕が休みになったらすぐに「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を観にいこうと計画をしていたところが、一緒に行く次男がインフルエンザになってしまった。
 仕方がないので「最後のジェダイ」は年明けまで延期にして、テレビ放映を見逃した「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のDVDを借りてきて、まずはそれを家で観ることにした。
 インフルエンザは予定外であったが、結果的には「フォースの覚醒」を観る機会を得たことは良かったと思っている。
 最低でも「フォースの覚醒」は観ておかないと理解の度合いが大きく変わるからだ。

 
 映画の内容の話。

 共和国が壊滅し、レジスタンスの仲間たちも次々に戦死し、たった数十人の仲間を残すのみになった時に、何を守るために、何をモチベーションとして戦うべきなのか自分にはわからなくなってしまった。
 たった数十名のために戦う戦いなら、むしろそれは単なるエゴなのでないだろうか。
 ファーストオーダーとは秩序第一。秩序側の人々は、自分が正義であり、自分こそが秩序であるとの思いによって戦うモチベーションを得ている。
 カイロ・レンは「一緒に新しい秩序となろうぜ。」とレイを仲間に誘う。
 そこにあるのは単なる権利欲なのではなくて、宇宙を一つにまとめる秩序が必要であるという、「一方的な正義」である。

 仲間が次々に失われて、力の差が圧倒的になった時に、何を希望にして戦ったら良いだろう。
 幼い子どもたちにとっての英雄となった仲間の影響で、新しい世代のヒーロー登場の予感が示されるけれど、秩序に飲み込まれて、秩序の中での生き方を探すという選択肢もあるか、なんて思ったりした。



 「続編あるよね?」
 と子どもが僕にたずねる。

 そうそう、続編は必ずある。
 だから、どんなに仲間が少なくなろうとも、彼らはきっと戦いをあきらめないよ。

Vol.323 GODZILLA 怪獣惑星

2017-12-02 20:02:43 | 映画

(次男が小学校で自由帳に描いた初代ゴジラ)



とにかくゴジラ。

ゴジラ展にも行きたいし、ゴジラストアにも行きたい。
当然、サンタさんにプレゼントしてもらいたいのはゴジラのフィギュア。
GMKゴジラ希望。

そんな次男と一緒に「GODZILLA 怪獣惑星」を観に行った。

映画館のグッズ売り場に置いてあったムービーモンスターシリーズのデストロイアを見つけて欲しくてたまらない。
結局、帰りに購入。
怪獣惑星とはまったく無関係だけど。

さて、映画館に入ると、そのスクリーンの小ささにびっくり&がっかり。
「シン・ゴジラ」と違ってそれほど人気がないんだね。
土曜日の午後なのにお客さんも少なかった。
一番後ろの席を選んでしまったが、こんな小さなスクリーンならもっとずっと前の席にすれば良かった。

次男は事前にyoutubeでしっかり予習していたらしく、いろいろ詳しい。
豆知識を語り、頻繁に解説してくれる。
やはり一番後ろで良かったかも知れない。

しかし、続編があるという情報は得ていなかったらしく、
映画のエンディングにかなりびっくりしていた。

しかも、三部作らしいぞ。

Vol.322 KUBO

2017-12-01 19:28:18 | 映画


朝から「ブレードランナー2049」を観て、そのまま帰らないでいて、昼から「KUBO」を観た。

外国人クリエイターがイメージする日本的なものを主題としたいわゆる英雄の旅(ヒーローズジャーニー)。
旅の途中で出会ったお供のキャラと、3つのアイテムを探す旅を続け、全部揃ったところでボスキャラと対決するというお決まりのストーリー。
英雄の旅に加味された和のテイストは、外国人目線とは言え、検証・考証がしっかりされているので「ニンジャスレイヤー」のような能天気なナンセンスさはない。
妖怪もの(だから観たのだが)としては「ゲゲゲの鬼太郎」よりは「うしおととら」的。

「ブレードランナー」というタイトル(職業名)はウィリアム・バロウズの小説名から取ったそうだが「KUBO」というタイトルは外国人スタッフの日本の友人の名前だそうだ。
おそらくは”久保”か”久保田”か”窪塚”あたり。
毎朝、出勤で乗る電車にKUBOを慕う村のおばあさんにそっくりの人が乗っている。
間違いなくこの人がモデルだろう!と思えるほどディテールまでそっくりなのである。

おそらくその女性がクボさんだ。


(写真は妖怪ORIGAMI、KUBOの映画とは無関係です。)

Vol.321 ブレードランナー2049

2017-11-28 20:50:15 | 映画


今年、某出版社の児童文学新人賞に近未来とAIの物語を書いて応募した。
実は少し自信があったのだけど、一次選考も通らなかった。
おそらく応募した人は全員自信があったんだろうけど。
賞の入賞作品が発表になったら、僕の落選作品もどこかで発表しよう。
児童文学ということで、面白いだけじゃなくて、何が正義なのかとか哲学的や倫理的なことを子どもたちに考えてもらう要素をたくさん加えた作品にした。

「ブレードランナー」は1982年の作品だから、僕は高校生だった。
劇場ではなくて、だいぶ経ってからテレビで視た。
フィリップ・K・ディックの原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読んだのはさらに後だった。
ディックは「ブレードランナー」が公開する前に亡くなっている。
「ブレードランナー2049」の原案はもちろんディックだがストーリーはオリジナルの続編。
リドリー・スコットは監督ではなくて今回は製作総指揮。
始終流れている重低音のBGMやノイズや雨の音にいつの間にか気分も塞がれる。
リドリー・スコットだなあまったく、と思う。

最近は目が覚めると気分が重くテンションが上がらない朝が多い。
特にお酒を飲んだ翌朝が罪悪感で目がさめるので、お酒を飲まない日も増えた。
その日に予定があると、気分が少し軽くなる。
それが楽しみにしている予定であればなおさら目覚めは良くなる。
今日の予定じゃなくて、未来の予定でも救われる。
来年は大学院に行くんだ、という希望が僕に元気を与えてくれる。

スキン・ジョブ(レプリカント)やアンドロイドやバーチャル映像のAIも人間と同じように感情を持っていて、しかし彼らには未来の希望がないとしたら、どうして心が壊れないのだろう。

ディープラーニングを始めたAIがうつに悩まされるなんて未来もあるのかも知れない。

1982年の「ブレードランナー」の物語の時代は2019年。
もう未来に来てしまったんだ。