前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

冷たい雨と公衆電話と竹内まりやとグレープフルーツ

2017年10月14日 14時38分16秒 | わたしの思い
あの時も今もわたしはひとりだ。
べつにいいけど・・・・

少し肌寒くて、雨が降り始めて何だか惨めだった。
道に迷っていた。
一体どこに行こうとしていたのだっけ?
人生にも迷っていた。
いい歳して今も迷ってはいるけど・・・

来た道を戻って辿り着いた駅。
多分用賀の駅だったと思う。

当時は電話をかけるのが大変だった。
並んでやっと自分の番。
後ろに人が並んでいると落ち着かない。
いつも電話はBOXを探した。
誰かと話がしたかったのか。
義務的だったのか。
心は晴れず、雨もひどくなった。

誰とも分かり合えない気分だった。
ただそれだけのことだ。
よくあることだけど。

どこかで竹内まりやの『恋の嵐』がかかっていた。
馴染みのない街を傘をさし
『元気をだして』を歌いながら歩いた。
だからと言って元気は出なかった。

誰もが街に馴染んで、楽しそうに見えた。
探し物が見つからないまま歩くのにも疲れた。
仮住まいの場所に帰るしかなかった。

食べたくもなかったが、
朝食べたグレープフルーツのことを思い出した。
黄色。きいろ。
苦みが嫌いだと言うと友達が剥いてくれたっけ。
あら食べやすい。
昔は半分に切って、
砂糖かけて先がギザギザの匙で食べたよね。

溜息・・・・・

これは昔の何でもない一日の断片的な記憶。
覚えておく必要もないのになぜ思い出すのだろう。
いいことでもないのになぜ覚えているのだろう。

一日一日が消えていくのに。
もっと大事なこともあるだろうに。

ちょっとこころを入れ替えたい。
痛切にそう思っている。
まりやさんなら『もう一度』って感じだな
輝いていた頃のわたしに再び戻って・・・
let's try again








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