前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

年なのよ/Goodbye Again

2009年03月19日 02時24分21秒 | 映画
現実逃避 80年代に時間旅行というタイトルで書いていた頃の記事です

春です。 憂鬱です。適応能力に難があり、何かが終わったり、始まったり、
改まったりするこの季節が本当に苦手です。 アレルギーもあるし。
生来、憂鬱の性質なもので、このわけのわからない、起きてもいないことに対する
不安感とでも言いましょうか、それがとても憂鬱でなりません。
人はこの季節のこんな居心地の悪さをどうやって乗り切るのでしょう。
そもそも、そんなことを感じているのはわたしだけかもしれません。いい年して。

そんなわけですが、もう自分はしない恋の話をしてみようと思います。

高校生の頃、F・Saganの『ブラームスはお好き』という小説を読みました。言うまでもなく翻訳本です。
好きなんだけど、別れを選ぶ。愛されているのに、身を引く。そんな物語なのですが、
何ゆえに?立派にこれ以上なく恋愛は成立しているというのに。

はい、その答えは『年だから』(恋愛の相手は若い美青年)

その後、二十歳くらいになっていたかなあ?・・
その小説を映画にしたGoodbye Again『さよならをもう一度』を観ました。
主人公に、Ingrid Bergman。彼女に恋する年下の青年にAnthony Perkins
ごめんだけど、イングリット・バーグマン、ごっつくてあんまり顔も好きじゃなかったし、
細身のアンソニー・パーキンスとの組み合わせどうなの?
おまけにすでに小説を読んでいて、妄想で作り上げたイメージが邪魔しそうだし。
しかし案外と気にならず、小説を読み終わった時と大して感想に変化もありませんでした。

原作では主人公は39才という設定で、映画の方はもう少し上だったと思います。
バーグマンも、もう少し上の様に見えました。
どちらにしても、当時は自分がそういう年齢になるなんて思ってもいなかったんです。
そう、40才なんていうのは、死ぬ時と同じくらい遠い遠い彼方にあったわけです。
だから、その辺の年齢になった自分がどんな思考を持つかなどもわかるわけがありませんでした。
しかし、恐るべきことに作者のサガンはこの物語を22才の時に発表しているんです。

当時は、主人公のバツイチのおっさん恋人なんかのことは全く無視して、若い美青年との恋を応援しました。
しかし、ただ好きだ好きだで迫ってくる若者に、はいはいそうですか、わたしもよ
しばらく恋を続けましょうかとはこの年になると思わないですわ。
いや、思う方いるかもしれませんが、どうしたっていつか終わる恋だと思ってしまいます。

今読み返したり、観返したりしたならば、もっともっと別の見方があると思うのですが、
年なのでそういう気が起こりません。
とても印象的だった別れのシーン http://www.youtube.com/watch?v=Eo7XcBCvKIA&feature=related
『フィリップ、わかって頂戴フィリップ、わたしは年なのよ』
階段の手摺がグニャグニャ揺れています。今気づいたけど、小説と名前が違う、フィリップでなくて、シモンだった


原作のサガンはフランス人ですが、訳者の朝吹由紀子さんだったか?誰だったか?があとがきに
39才の主人公についてフランスではまだ40才?代?の女性は若い女性と考えられるというようなこと
を書いてあったというような曖昧な記憶が残っています。当時は人事でしたからフーンって感じ、
今聞くと何々、そうかあ、じゃ将来何になろうかなあ・・・などと調子に乗りたくなるお言葉です。

で、やっと今日書きたかった80年代ネタに行き着くのですが、
先日フランスの女優人気投票みたいな結果がネットのニュースになっていて、
その一位が、Sophie Marceauソフィ・マルソーといえば、『ラ・ブーム』という映画でデビューして
映画自体は大した内容とは思えませんが続編『ラ・ブーム2』もできました
80年代の日本でも大変な人気があり、マクセルやカゴメのCMにも登場していました。
そんな彼女も42才ですって。それでもって人気No1。あながち、フランスでは40代の女性は
まだ若い女性と考えられる説は間違ってないのかもしれないし、
最近では日本でもアラフォーとかいって勢いのある世代です。好きな扱われ方じゃないですが
ちなみにフランスの人気男優の方も40代のDANY BOON 42才。よく知らないけど

『さよならをもう一度』リメイクするなら、全編フランス語でまさに今のソフィ・マルソーでいかがでしょう。
相手役にピエール・コーソは無理でしょうけど この意味がわかる方はかなりな事情通

それにしても、確かに年は誰でもとるので仕方ないです。
でも、ソフィー・マルソーはあの頃の面影、印象を損なわず、上手に年を重ねているようです。
次回は彼女やラ・ブームについてあの頃の思い出を書こうかな。

WBCユニフォームのジンクス  

 かちいろ、紺のユニフォムを着ていたから今日は勝てるぞと思ったのに韓国に負けてしまいました。ため息。
 野球はイチロー一人でやるものじゃないのに、イチロー、イチローと期待されすぎて、非難もされて
 ちと気の毒に思えます。他にも打てない人、大振り専門の人いると思うのですけど。
 ただ、ションボリ小さく見えたのが気がかり。先頭に立って引っ張る役目は重要。
 これで、ユニフォームの色で勝敗は関係なくなったから、安心して白でも戦えます。
 あの球場の勝負の女神は不在だったようで、自国の応援に行っていたみたい。  
 今日は是非とも日本の味方をしてくださいませ。
 






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