無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

PS 研修棟

2012-08-12 21:54:42 | 建築・都市・港
PSの会社の敷地内に、2棟の研修棟が建っている。1棟は木造で、1棟はRC造(鉄筋コンクリート造)である。社員や大学のゼミの研修の宿泊棟としての機能を持つ。そのどちらもアンドレア女史の設計である。



こちらは木造の研修棟



この木造の施設の熱源は、薪のボイラーを使用している。



木の温もりが感じられる。玄関部分だけ硝子で仕切られていた。岩手のこの辺りは気温が低い。スイスに一番気候の似ている事も、選ばれた条件の一部だそうだ。



吹抜を持つ2階建である。

個室の設計も、我々とは明らかに感覚が違う。もっとも驚いたのは、施工したのは日本の工務店だろうと思うのだが、大雑把な収まりには違和感があった。材料は地元の赤松のようだが、見事に狂っていた。

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こちらはRC造の研修棟である。大きな開口部を取るために梁を止めている。窓の外の上部には、直射日光を避けるルーバーが設置してある。この高さとバランスが素晴らしい。梁の上にある黒と白の部分は、放熱板で冷房を担当している。暖房は窓の下の小さなパネルである。



壁からキャンティレバーで出たRCの椅子が面白い。遊牧民の家の雰囲気がある。



吹抜から見下ろしてみた。



キッチンのカウンターの前にあるのも、ヨーロッパの椅子なのだが、このデザインと色はイタリアを彷彿させる。



個室のデザインも、20年も経ったと思えないほどだ。この部屋のパネルは赤色で、窓の下に設けるのが基本である。
申し込めば、宿泊が可能だそうだ。アンドレア女史はRC造の建物の設計の方が長けているように思えた。ただ20年前の作品だから、現在はもっと進化していると思われる。ドイツに行きたいなと思わせる建物だった。
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2 コメント

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Unknown (yukacan)
2012-08-13 05:36:13
こんなに緑の中で、しかも岩手県で、冷房はやっぱり必要なのですね。木は暖かいですね。それにしても優雅な会社だなあ。前にコメントしたのがいくつか消えていました、ショック!gooって時々やらかしませんか?
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yukacanさん (cake)
2012-08-14 14:58:59
前のコメントで、yukacanさんが途中で止めてしまうのは珍しいなと思っていました。忙しかったからなのかしらと、思っていましたが、消えてしまっているのですね。残念です。
たしかに、gooって、そんな事がありますね。

この研修棟に着いている窓から見る景色は、絵のようでした。雑木林が枠の中に切り取られているんですね。四季折々の一服の絵だと思いました。
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