藤田ひろみのブログ

心豊かなまちづくり 苫小牧市議会議員 藤田ひろみ

文化・芸術振興について

2009年07月06日 | インポート

6月議会で、文化・芸術振興の、アウトリーチ推進事業と、文化・芸術関連施設について質問しました。

今年度から実施するアウトリーチ推進事業の中身と財源確保や体制づくりはどうなっているのか聞いた。今年は5校から6事業の開催希望があり、現在、細部の調整をしている。予算確保では、文化芸術振興基金の一部を活用していくとの事。体制としては、今年度、生涯学習全般から、文化芸術担当を独立させた文化振興課を設置し、取り組んでいく。との答弁でした。(6事業の内訳としては、市内の小中学校で「絵手紙・伝統芸能・舞踊ダンス・陶芸・茶道・書道」などを予定しております)今年度は、僅か5校の取り組みとなるが、来年度に向けてより多くの学校でアウトリーチを体感できる取り組みをすすめるべきとの質問に、周知のため、連携を取りながらPRをしていくとの答弁でした。

市内在住の芸術家や文化人などによるアウトリーチは、子ども達の目の前で芸術に触れることが出来る、素晴らしい体験になると思います。是非、中身の濃いものにして頂きたい。継続していく中で、芸術家の育成にもつながりますので、大変ですけど知恵と工夫で良い事業ができる事を期待したいと思います。

文化・芸術関連施設では、博物館の入館料を無料とし、体験コーナーを充実させるなどの工夫はできないのか、また、美術館設置は、市民要望も強く、設置に向けて、交付金などを活用して実現すべきと質問。答弁では博物館の入館料については検討時期にきている、今後、他市の状況を見ながら検討する。市民が足を運んでいただく事が出来る取り組みを検討。具体的にはミニコンサートの開催など考えている。美術館設置については美術館設置検討委員会で検討しており、補助金などについても研究しながら実現に向けて検討して参りたい。との答弁でした。

昨日、苫小牧市民吹奏楽団の第36回定期演奏会に行ってきました。多くの市民が来場され、吹奏楽曲をはじめ、「世界旅行」をテーマにした聴き慣れた楽曲などの演奏もあり、楽しく聞かせて頂きました。自分も吹奏楽を長年やっていましたので、演奏者の緊張感や、連帯感なども、じかに伝わってきて心地よい時間を過ごせました。関係者の皆様、お疲れ様でした。また、ありがとうございました。


学校のエコ化について

2009年07月04日 | インポート

スクール・ニューディールの学校のエコ化について6月議会で質問しました。一つ目は学校施設への太陽光発電の導入です。地球温暖化防止の観点から国の交付金を活用して発電量の高い太陽光発電パネルの設置を積極的にすすめるべき。また、校庭の芝生化が全国で進んでおり、「鳥取方式」という低コストで芝生化が実現できる取り組みを紹介し、子どもが思い切り外遊びが出来、安全対策ともなる芝生化を積極的に推進していくべき。見解を聞いた。

答弁では、太陽光発電について、耐震化を優先せざるを得ないところから、今後、老朽化している学校施設整備を進める中で考えていきたい。芝生化については寒冷地に向くものかどうか、調査が必要になるので、今後、鳥取方式について調査研究していきたい。と述べた。

太陽光発電は事業費の95%を国が負担しており、残りを補正債でカバーすると実質負担は2.5%まで軽減されます。このような大胆な補正予算を打ち出しているときに積極的に活用するべきだと思いますが、まだまだ環境に対して思い切った取り組みができない事が残念です。また、学校の芝生化ですが、現在、全国で144の自治体が鳥取方式の芝生化に取り組んでおり、学校関係者の声として、「転んだ時の擦り傷がなくなり、校庭で遊ぶ子が増えた」「癒し効果で子ども達は穏やか、おおらかになっている」などの声がでています。是非、積極的に調査してもらいたいものです。

 


学校の耐震化について

2009年07月04日 | インポート

6月議会で国の政策であるスクール・ニューディール構想について質問しました。ICT化については先のブログで書きましたが、あと、耐震化とエコ化を取り上げました。学校の耐震化では平成20年度の耐震診断でC判定となった沼ノ端中学校と、東小学校の耐震補強の計画と、保護者への説明をどのように考えているか、また、授業などへの影響が考えられるがその対応についてを聞きました。再質問では今後の耐震診断でC判定が出た場合の取り組みについてと、56年以前の建物全てについて、国の補助を活用して早期に耐震診断はできないのか聞きました。

学校教育部長の答弁で、沼ノ端中学校は今回の補正予算で耐震改修の設計を行い、その後耐震補強工事をする予定。東小学校は耐震診断を行なっていない北側校舎の耐震診断を実施する。また、保護者への説明は、耐震化の対応策や、スケジュールを見据えながら説明のあり方を学校ごとに検討していく。学校と十分協議して、極力授業への影響が無いように配慮したい。今後の耐震化への取り組みは、優先する考えは変わらないが、21年度の耐震診断結果を見極めていきたい。C判定が出た場合は、学校施設整備の中で優先して耐震化を行なっていく。56年以前の建物の耐震診断は優先度ランクの高い順に実施したい。今後国の支援策を見据える、と述べるに留まった。

平成16年の新潟県中越地震では大破した小中学校の建物は14棟あり、全て未診断の建物でした。学校は子ども達が一日の大半を過ごす活動の場であり、災害時には避難所にもなります。何よりも優先して取り組むべき課題であります。国の支援は3年間の時限措置であり、せめて耐震診断だけでも安心・安全のために対象となる学校全てを実施すべきだと思う。今後の取り組みを注視していきたい。