藤田ひろみのブログ

心豊かなまちづくり 苫小牧市議会議員 藤田ひろみ

厚生委員会で視察に行って来ました

2009年07月30日 | インポート

27日から3日間にわたり厚生委員会の視察に行って来ました。27日は西宮市役所で、被災者支援システムについてを視察しました。未曾有の災害となった阪神・淡路大震災。その発生直後から、西宮市の情報システム担当職員は、昼夜を問わず被災者台帳、被災者証明書の発行、避難所関連、仮設住宅管理等の震災業務支援システムを短期間のうちに次々と開発をした。その中心となっていたCIO補佐官である吉田稔氏の、復興に向けた体験を交えての貴重な話を伺うことが出来ました。

被災直後に、市役所に担当職員が馳せ参じ、被災者支援に取りかかったが、職員の中にはすぐ現場に直行してくれた方がいる中、年休を使って休暇をとるものや、自宅の復旧に手惑い来れない者もいたそうです。吉田氏は「現場からの要請は全てイエスと言え。ノーは無い。まず、被災者のために何ができるかだ。」と職員を励ましながら不眠不休の戦いがあったそうです。吉田氏も自宅を全壊したなかでの復興・復旧作業でした。地域安心ネットワークの作成時には、縦割り行政が進展を遅らせた。との話に一同は納得していました。

被災地だからこそ得られた災害時の教訓と、情報化のノウハウを活かした「被災者支援システム」は、汎用Webシステムとして全国の地方公共団体で利用できるようになっています。しかし、実際に利活用しているのは1割未満と低く、「費用の面や個人情報保護の観点から利活用が進まないのでは」と聞くと、「何が個人情報だ、個人情報よりも人命の方が大事ではないのか」「ただ、やる気が無いだけだ」と手厳しい一言。平時のうちに、こうした被災者支援システムを整備しておく必要があると強く感じました。

総括では、「机上論無用!評論家は要らない!」、「被災者のために、実践あるのみ!」と