まだ全部読み終えていないんだが、間違いなく、自分の人生で5本指に入る本。
面白い。子供に、必ず読ませたい。
「人類が 知っていることすべての 短い歴史」 ビル・ブライソン著 NHK出版
600ページを超える厚さで、図面の1枚もございません。全て文字。
なのに語る内容は、現在に至るまで、解き明かされている、地球上の物理、化学、
地質、天文、あらゆる分野。
著者は以前ここでも取り上げた、消えゆくダイナーなどで御馴染みのコラムニスト。
旅行記などで、ベストセラーを連発。サイエンスは、まったくもってのお門違い。
その方が、実に3年。何も知らない素人の「なぜなに」攻撃に、
忍耐強い「専門家」達を巻き込んで、書かれた、実に壮大な書物です。
立ち位置は、なぜ海の塩分濃度が一定なのか、なぜこの先もっと塩辛くならないのか
それは普通に我々が気にしなくてはいけないことなのかとか、
原子は何でできているのとか、重さを量れるものなのかとか
天文学や物理で使われる「単位」。これに閉口してしまうとか、実に、我々に近い人間である。
その、親近感わく語り口。
彼は、ビックバンから始まる宇宙の謎から、知識の探索を始める。
今、常識になっている事柄についても、いつ、それが「謎」だと判明したか、
その謎に対して、どれだけ多くの、当時の一流の科学者、知識人たちが、
奮闘したか、真剣に間違ったことを主張していたか、命を削っていったか、
発見者が葬られていったか、出し抜かれたか。
当時の社会状況も詳細に描きながら、さらに、難解にさせている、科学、物理、
天文のあらゆる単位を身近に感じさせる表現方法、
例えば太陽系をとりあげて、
「現実問題として太陽系を一定の縮尺率で描くのは無理だ。地球の直系が
えんどう豆くらいになる縮尺で太陽系を作図すると、木星は300メートル先
冥王星は2.4キロ先になる」
「1個の原子の幅を1ミリにすると、1枚の紙の厚さがエンパイアステイート・ビル
の高さに達する」
さらには、あらゆる文献から、偉大な人物をわかりやすく描写。
こんな人間だから、こんな発明が、などと、なんだか今まで何を習っていたんだろう
というくらい、色んな、元素の周期表のこととか、相対性理論のこととか、
一方で、鉛が万能の薬品として、フロンもそう、近代の歴史上、かえすがえすも
残念な発明品など、
またダーウィンが病的な「精確な数字」大好きな人だとか、(イギリスの田園地方
の土壌には、平均すると1エーカー当たり、5万3千767匹!の虫がいると
発表)ニュートンが文句のつけようが無い変人だったとか、などなど、
記憶に定着させることができます。凄い。
この手の内容の本。何冊か他の書き手のものを読みましたが、
文章がうまい、ということが、どれほど楽しく学べるかに直結する。
そしてさらに沸きあがる、なんて科学って面白いか。
科学と言っても、それは、とどのつまり、我々の歴史なんである。
一流の歴史の語り手から聞く話こそが、知的好奇心を膨らませる、
大きな事実なんだということを、この本をもって、再認識いたしました。
もちろん、現在最先端をいく「論理」なども、過去に、こういう人達の
こういう発見、間違い、そして発見を通して、謎を解き明かし、
今、こういう理論になっているを、時系列に沿って、理解させてくれます。
ひも理論とかいう宇宙の多次元の論理については、物理学者の口を借りて
「あれは哲学かなんかだろう」として、投げてはいますが。
ええ、子供に読ませたい、今、ナンバーワンの本でございます。
面白い。子供に、必ず読ませたい。
「人類が 知っていることすべての 短い歴史」 ビル・ブライソン著 NHK出版
600ページを超える厚さで、図面の1枚もございません。全て文字。
なのに語る内容は、現在に至るまで、解き明かされている、地球上の物理、化学、
地質、天文、あらゆる分野。
著者は以前ここでも取り上げた、消えゆくダイナーなどで御馴染みのコラムニスト。
旅行記などで、ベストセラーを連発。サイエンスは、まったくもってのお門違い。
その方が、実に3年。何も知らない素人の「なぜなに」攻撃に、
忍耐強い「専門家」達を巻き込んで、書かれた、実に壮大な書物です。
立ち位置は、なぜ海の塩分濃度が一定なのか、なぜこの先もっと塩辛くならないのか
それは普通に我々が気にしなくてはいけないことなのかとか、
原子は何でできているのとか、重さを量れるものなのかとか
天文学や物理で使われる「単位」。これに閉口してしまうとか、実に、我々に近い人間である。
その、親近感わく語り口。
彼は、ビックバンから始まる宇宙の謎から、知識の探索を始める。
今、常識になっている事柄についても、いつ、それが「謎」だと判明したか、
その謎に対して、どれだけ多くの、当時の一流の科学者、知識人たちが、
奮闘したか、真剣に間違ったことを主張していたか、命を削っていったか、
発見者が葬られていったか、出し抜かれたか。
当時の社会状況も詳細に描きながら、さらに、難解にさせている、科学、物理、
天文のあらゆる単位を身近に感じさせる表現方法、
例えば太陽系をとりあげて、
「現実問題として太陽系を一定の縮尺率で描くのは無理だ。地球の直系が
えんどう豆くらいになる縮尺で太陽系を作図すると、木星は300メートル先
冥王星は2.4キロ先になる」
「1個の原子の幅を1ミリにすると、1枚の紙の厚さがエンパイアステイート・ビル
の高さに達する」
さらには、あらゆる文献から、偉大な人物をわかりやすく描写。
こんな人間だから、こんな発明が、などと、なんだか今まで何を習っていたんだろう
というくらい、色んな、元素の周期表のこととか、相対性理論のこととか、
一方で、鉛が万能の薬品として、フロンもそう、近代の歴史上、かえすがえすも
残念な発明品など、
またダーウィンが病的な「精確な数字」大好きな人だとか、(イギリスの田園地方
の土壌には、平均すると1エーカー当たり、5万3千767匹!の虫がいると
発表)ニュートンが文句のつけようが無い変人だったとか、などなど、
記憶に定着させることができます。凄い。
この手の内容の本。何冊か他の書き手のものを読みましたが、
文章がうまい、ということが、どれほど楽しく学べるかに直結する。
そしてさらに沸きあがる、なんて科学って面白いか。
科学と言っても、それは、とどのつまり、我々の歴史なんである。
一流の歴史の語り手から聞く話こそが、知的好奇心を膨らませる、
大きな事実なんだということを、この本をもって、再認識いたしました。
もちろん、現在最先端をいく「論理」なども、過去に、こういう人達の
こういう発見、間違い、そして発見を通して、謎を解き明かし、
今、こういう理論になっているを、時系列に沿って、理解させてくれます。
ひも理論とかいう宇宙の多次元の論理については、物理学者の口を借りて
「あれは哲学かなんかだろう」として、投げてはいますが。
ええ、子供に読ませたい、今、ナンバーワンの本でございます。