緑の切妻屋根の家が建つ

60代も後半になり、ひょんな事から一人住まいの実家を建て替えることになりました。

人の気持ちを分かろうとしなかったら致命的

2024-06-25 17:39:19 | 家を建て替える

 このタイトルの主語は住宅営業の人がです。私の従兄弟にどうしてパナホーム(現在のパナソニックHOME'S)で家を建てたのか?と聞いたら「パナホームの営業氏が一番良く話を聞いてくれたから。」という答えが返ってきた。だれもが、多分似たような事でどこで家を建てるのか、住宅建築業者を決めているのかもしれないと思う。G建設の人はとても良く話を聞いてくれる人だったが、ハウスメーカーと違って工務店の人達は、間取りを考えて見積もりを出すということでお客を呼び込もうとはしない。だいたい、同じくらいの建坪でどのくらいでできるか?といったことを既に建築済みの家屋を例として教えてくれるくらいだ。O工務店はお正月明けに私から聞いた希望を元に図面は描いてくれたが、細かい見積もりは出せない。当たり前だ、どういう材料を使うとか決めなければ見積もりなんか出せないが、工務店はその辺りも施主と相談しながら決めていくのだから。なので、工務店で建てる方が相談しなければならないことも膨大にあるので、時間がかかってしまうのは仕方がないが、その分、施主も全てに関わるということになる。

 ハウスメーカー営業は、自社の住宅の優れている点を理解して貰えば選んで貰えるのではと誤解している節があるように思われる。自社のメリットに耳を傾けて貰えるかどうかは、施主側がこの営業氏ならば施主の言葉に耳を傾け思いを理解しようと努力して施主の立場で家づくりを親身に考えてくれるだろうという信頼にかかっていると思う。もちろん、施主側が話せば自社ならこういった形で、あなたの願いを叶えることができますよ。というように話していくことはできると思う。聞いて貰うより、まずは聞いてくれる人であるという信頼を得ることが最も大切だと思う。

 私の場合沢山接触を試みてくれた営業氏が少なかったので、自ずと選択の範囲が狭まってしまった123ホームズの営業氏は関わってくれたけれど、早々に営業は諦めていた感じだった。自社では私の望むような家は建たないって思っていたのだろうか?でも、ハウスメーカー選びの相談によく応じてくれた。

 とりあえず、出来上がってきた間取りと値段でハイムにはしたが、営業のS氏については最初から非常に不安が大きかった。その一つは、この人そもそも家を建てる当事者である私に関心持っているの?施主の事理解しようとしているの?という不安だった。案の定、それは設計の段階で色々と現れてきた。希望するように家具が配置できない部屋の大きさ、家具が運び込めない窓、整水器の電源がついてないキッチンだったのだ。施主の事を理解していたら最初からこのような問題はなかったと思う。家具が運び込めない窓は別にして。本来、最初に家具の大きさや希望の設置位置などは、施主から告げるまでもなく、間取りを提案するという営業側から聞いておくべき事だ。

 私が家族は誰も家を建てるにあたって協力してくれる人が居ないということは、先刻分かっていたことなので、S氏は自分が家族代わりになると言ってくれていたし、頼って欲しいとはよく言われたが、どこまで本当に頼って大丈夫な人なのか大変不安だった。勿論出来れば他人の手を借りずに自分の力で古い家を期限までに片付け終わり引っ越したいと考えていた。他に頼る人とて禄にいなかったので、絶えず片付けの状況は知らせていたし、それに対して応援もしてくれてはいたと思うが、実際どのくらい大変かとか、実質あとどのくらいかかりそうとか全くそういうことは把握できていなかったと思う。それで、ちょこちょこ短時間何かのついでの手伝いはして貰っていたが、もう本当に無理、お手上げ、これでは解体に間に合いそうもないとなってサービスセンターに窮状を訴えてから、時間を割いて手伝って貰ったりはしたけれど、やはりあの頃、お子様のお手伝いが多かった。手伝って貰っているのだから文句は言えないと思って、その頃は言わなかった。

 少しも頼れ頼れといっていたS氏本人が施主の大変さも施主の気持ちも全く理解できていなかったというショックと長期間のストレスで、私が体調を崩して苦情を入れてから、変わるっていう約束をしてくれたが、結局、S氏は変わる努力も出来なかったし(努力の仕方がわからない?)私と向き合うことすら禄にできてなかったということを正直に話してくれた。一度目より二度目の方が体は元気になっていた分、心のショックは大きかったと思う。だから、彼に対しては随分酷いことも言ったが、それは失望の大きさの表れだったと思う。

 でも、その後はきちんと向かい合おうとはしてくれるようになったと感じている。もう二度と家を建てるにあたって、S氏やハイム側から嫌な思いはさせられたくないということは重々理解してくれていることと思う。また、基本S氏は人の役に立ちたいと思っている親切な善意の人であると思っている。

 あと少しで家も完成するが、私にはもう一度引っ越しをするという課題が残っている。勿論一度目の引っ越しに比べれば、荷造りもずっと楽ではあるが、近くになってから慌てなくていいように、準備を進めていきたいと思っている。また、引っ越した後も多分それなりに片付けて暮らせるようにするまでには色々やることも沢山あると思う。あちこちに預けてある荷物も引き取らないといけないので、当分は小さい家が段ボールの箱だらけになってしまうのではないだろうか?

 

 


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