緑の切妻屋根の家が建つ

60代も後半になり、ひょんな事から一人住まいの実家を建て替えることになりました。

仮住まいの隣の人の事

2024-06-26 09:41:02 | 家を建て替える

 不思議なことに、私が住んでいる仮住まいのアパートと道を挟んで隣のアパートに35年前に住んでいた。2年半くらいしか住んでいなかったけれど、その時期が私が家族で幸せに過ごせた最後の時期だった。道を挟んでこちら側アパートの隣にOさんという一家が戸建てに住んでいた。奥さんは私と同じくらいで、3人息子さん達ばかりを育てていた。真ん中のお子さんが長男と同じくらいの年齢だったと思う。そして、犬を飼っていたお宅だった。私の娘は動物が好きだ。そういう性格というのは生まれ持ってのものなのか、Oさん宅の家に犬を見に連れて行ったら、気にいったらしく、その後もよく連れて行くこととなった。Oさんの奥さんは一番下の息子さんが、3歳くらいになってもいつも抱えるような感じで連れ歩いていた。一番下の息子なので、かわいいんだろうなという事は私もよくわかった。私もやはり一番下の子というのはかわいかったから。なので、一番下の子は自分の手で育てたかったが、義父母に昼間預けて仕事を始めた。せめて1歳くらいまでは自分が育てたかったと思う。最初の頃はお昼に更衣室で搾乳して持ち帰り、飲ませて貰ったりしていた。何しろまだ3ヶ月児だったから。でも、やはり吸われるという刺激がないせいか母乳の出が悪くなったので、しばらくしてそれも止めた。上二人の子どもの時ももっと母乳育児を頑張るべきだったなと思う。長男の時は早々に諦めた。長女の時は長女が自分のペースでは飲めない母乳を嫌ったようなこともあり、それで途中で諦めたので、次男の時こそとは思っていた。まあ、どの子も初乳を飲ませているのでよしとしよう。やはり、人間の子はその母乳で育てるのが一番だとお思う。他の人は知らないが、私の場合は母乳を与えているときは、いつも胸に治りきれない傷を抱えているような気がしていた。飲ませてないときも出てきたりするものだから、出血が止まりきれない傷と同じようなものだ。母乳だけで子を育てられた人は本当に偉いと思う。

 Oさんの長男が中学か高校くらいまではこちらに住んでいることを知っていたので、仮住まいに引っ越してきた時、Oさん宅と思っていたお宅に人が住んで居ないので、どうしたのだろうか?と思っていた。

 それが、昨日辺りからOさん宅の家のまえに黒い多摩ナンバーの車が駐まっていて、誰か来てるのか?と思った。今朝、買い物から戻ってきたら二階のベランダに毛布や布団を沢山干している女性がいるので、Oさんですか?と声をかけたら、Oさん宅はその隣のもっと道の奥のお宅がOさん宅だったようだ。Oさん宅より道に近い方に後から建てたお宅のようだった。そのOさん宅のお隣の方も今は引っ越していって、固定資産税だけ払っているといっていたが、時々は来て、家に風を入れているのだろう。Oさんの消息を尋ねると、「もう、10年?あるいはもっと前にOさんはご主人が亡くなって、組内にもそのことを知らせないでいた。そして引っ越していった。」と話していた。なんとなく、色々あったことを含んだような言い方をしていた。Oさん宅は個人宅にアパートのような部屋が二世帯分くらい繋がっている。昔からそうだったかは覚えがない。今では別の人達が住んでいる。Oさんの奥さんはいかにも子育てに専念できている幸せそうな専業主婦といった印象だったけれど、人の人生って外側だけみても色々わからないものだなあと思った。

 かくいう私も60代も後半になって一人で家を建てる羽目になるとは全く予想だにしていなかった。若くて無謀で使命感に燃えているが思慮の足りないS氏と、年齢は重ねているが思慮の足りない私が出会ったことが、この流れを作ってしまったのだろう。これが、出会ったのがベテランで慎重な営業氏だったらこういう流れにはならなかっただろうと思う。その証拠に私は、パナソニックHOME'Sには実在を疑われていた施主候補だったのだ。60代後半女性が一人で家を建てようとしているとか本気にされていないというか、冷やかしって思われていたのではないだろうか?それでパナソニックHOME'Sがグズグズしている間に、ハイムとの計画が煮詰まっていっていたという次第だ。実在を疑っていたお詫びにということで、初めて出してくれた間取りの見積もりに随分おまけをして鉄骨総二階でハイムと同等の金額の見積もり+無料で太陽光パネルまで提案してくれた。


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