緑の切妻屋根の家が建つ

60代も後半になり、ひょんな事から一人住まいの実家を建て替えることになりました。

結局どれだけ手間暇かけたかが営業を成功させる。

2024-06-01 15:05:43 | 家を建て替える

 今日は午前中はお天気が良い予報だったので、自分の自転車で建築中の家に行くつもりだったけれど、午前から雨降り出したらまずいからって気をつかって今日もS氏が送迎してくれた。着くと大工さんが玄関の工事をしている最中だったので、ちょっと驚かさないようにしないとと思いつつも声をかけてから、それでも「ああ、びっくりした。」と言われ、「中にはいってもいですか?」と確認してから脇のスリッパをとって掃き出し窓から中に入った。

キッチンの高さは85cmが一番低いのだがやはり私にはその85cmが高く感じられる。

 パントリーの棚はロールスクリーンで隠す事になったのだが、なんとなく引き戸の方がいいようにも思ったが、そうなるとやはり奥の物は取り出しにくいのだそうだ。

 一回の聞き取りで、相手が満足できるような提案をするのはやはり凄く難しい事だと思う。私は結婚するときに両親が用意してくれた箪笥を捨てるには惜しいと思ったので、それをそのまま使えるようにおけるような納戸が欲しいといったら、言葉通りの陽当たりの悪い納戸がそのまま家の中央にどんと鎮座する間取りが提案された。確かに言葉通りではあるが・・・なんか面積が無駄に使われている感が否めなかった。そして、玄関はいってホールの扉を開けるとすぐ寝室っていうのも嫌だったので、玄関と反対の位置に寝室がある間取りを手描きで送ったりした。でも、今満足している間取りは玄関のホールの奥が寝室であるが、一旦玄関から入り、リビングからしか寝室に行けない間取りとなっている。とにかく間取りも直方体の箱のような外観も全く満足出来ない提案が第一次の提案だった。

 しかし、ハイムの建て売りを見学させて貰う中で、だんだん自分がどんな生活をしていきたいのかというイメージが湧いて来た。つまり、一日の生活を一階で完結しようと思えば完結できるけれど、たまに気分転換に外の景色を眺めたいと思えば2階があって2階に上がって外の景色も眺められるし、そこで趣味を楽しもうと思えば広々と色々な物を拡げて趣味も楽しめるし、誰かが家に来れば2階に泊めてあげることも出来る。っていうそういう生活をしたいのだという事が分かってきた。

 それで、2階が欲しいって要望したらすぐさま2階一部屋のバルコニー付きの間取りの図面を用意してくれた。でも、バルコニーはメンテナンスが大変そうだし、それだったらもう少し2階の部屋自体をもう一つ増やして欲しいと要望すると、またその図面に書き換えてくれた。2階は東側がいい、西側がいいの施主の言葉で東へ西へと2階の位置を変えてくれたが、一級建築士でもある夫がいうには、西日は強いから東側がいいという言葉を聞いて東側にした。少しでも建坪を減らして欲しくて、階段下をトイレにしてもらった。

 また、全く自社を勧めないのに色々相談にのってくれたK氏のアドバイスがありがたかった。玄関ホールは半分にしてその分を寝室に使うという案だった。これは早速取り入れさせて貰って、その部分の面積をクローゼットにすることとなった。

 なので、12月末にはもうほぼ住みたい間取りが決まっていたのである。たとえ、高額なハイムを断っても間取りはそのまま使わせて貰って、地元工務店で安く建てさせて貰おうと考えていた。ところが、その頼みの地元工務店が全く営業には熱心でなく、こちらから3回も足を運んでいた。その他のHMに至っては、ハイムのように熱心に何回も要望を聞いては変えということを繰り返さないのだから、到底こちらの望むような間取りが作れようもない。なので、結局どれだけ施主となる人と接触を図ったかっていうのがハイムが契約を勝ち取れた要因であると思う。

 契約前のそのままの熱心さで、施主に対していたら良かったものを・・・とは思う。また、契約後もあまりにも寝室が狭かったのでその部分は図面を訂正して貰ったりした。

 ハイムの「ご希望をおっしゃってくださったら、間取りを考えてみますよ。」という戦略は中々効果的なのだと思った。でも、その時点では私のように漠然としてどういう暮らしをしたいのかイメージ出来きれていない人も多いと思うので、そこからが施主を理解し潜在的な要求を掘り起こしてそれを間取りに行かすっていうところが営業の能力発揮の部分だろう。そのためには施主に興味関心を持つことが第一だと思うが、S氏はハイムの良さばかりを分かって貰うほうが先にたってしまい、施主を理解しようという面ではH氏などに劣っていたと思う。なぜならH氏は私がYouTube動画を上げてる話をしたら、すぐにチャンネル登録してくれたが、S氏は同じ話を聞いてもすぐにはしてくれなかった。なので、それだけでパナソニックにしようかと思ったこともあった。

 話はそれたが、家の裏の物置があったところに言ってみると、緑色の三角形のガラスみたいな物が地面から出ていたので掘り出してみたら、緑色のガラスの小瓶の一部が地面から出ていた物だった。私が拾った木の枝を使ってS氏が中の土を洗い流してくれた。

珍しい小瓶なので、もう少し綺麗にしてからメルカリにでも出してみようかと思う。

 家に着いたときに、「運動のスペースについて考えてみたんですけど、荷物の移動をしましょうか?」といってくれたので、まずは自分でやってみますと返事して家に戻って気がついた。そもそも、私はこの仮住まいの期間に少しでも物を減らそうとしていたはずではなかったか?とそれで、2ndストリートにメルカリでちっとも売れない靴とか買っただけで着なかったスーツとか一箱分くらいだしたら、どうにか人一人運動するくらいのスペースを作り出すことが出来た。