私にはとても出来そうにないお金の使い方をしているのが、前の家の片付けや引っ越しを3度手伝ってくれたMさんだ。Mさんとは昨年の6月の無料バス旅行で再会した。以前も中学時代から一度再会して少し話したことはあったが、別に友達づきあいが始まったわけではなかった。今回はバスの中で隣の人と話しているときに、私の趣味の一つが着物リメイクだっていう話を聞いていたようだった。隣に座った人もMさんの知り合いだったようだ。着物のリメイクという共通の趣味があるので、ラインを交換した。その時の旅行は山梨の宝飾品加工工場みたいな所も見学があったので、彼女も興味あるかな?と思い、東京のビッグサイトで開かれる宝飾品(私の場合はどちらかというとその材料となる貴石の方に興味があるのだが)の展示販売に誘ってみたが、そういうのに関心がないからと断られた。しかし、お宅に遊びに誘われたことがあり、その時は自分が初めて着物リメイクで作ったワンピースを着ていった。
彼女は着物リメイク教室なんかにも通っていたことがあり、教室の進捗具合に間に合わないから、講師の先生に自宅に来て貰って教わりながら仕上げたこともあったと言うことだった。それで私の話を聞いて一緒にまた着物リメイクをしたいと思ったようだ。二人で彼女がリメイクしたい着物をほどきながら、若い頃から今までの事について色々どちらかというと彼女の話をきいた。私は中学校で色々習った被服作りが趣味にも役立っているというと、彼女は実は中学校家庭科で行う被服作りは、大分母親の手を借りて提出してたみたいなことを言っていた。
話を元に戻すと、無料バス旅行は私は二回目だった。大抵そういうのは、見て回る先で沢山お土産を買って貰うのが目的だったりする。宝飾工場見学はその一環だ。前回のバス旅行では、剛力彩芽が身に着けている豪華なネックレスを作ったりしている企業だった。うん十万もするネックレスを購入している人もいて驚いた。勿論私は自分でアクセサリーは作りたい派で、貴石も材料から買えばそんなに高額な物でもないことを知ってるから良く買う人がいるんだなあ。ほんとお金持ちっているんだ。くらいの感覚でいたが、もう一軒埼玉県の「かりんとう工場」では試食も出来珍しくて美味しいかりんとうが色々あったので、ついついかりんとうだけで3000円分のお土産を買ってしまい、ちょっと散在したかと思いつつ夫にも分けて上げたりした。
その時の経験から、こういった旅行に行くと散在する恐れがあるから、買い物はしないように心がけようと決心していって、結局自分が買ったのは桃がコスパがいいと思ったので、桃を6個買っただけだった。たしか数百円レベルで買えた。しかし、Mさんはハーブを使った製品の工場で、色々化粧水とかセットで割引きで安くなっているとはいっても数千円もするハーブ製品を買ったりして、気前よく買うなあと思った。後から知った彼女が美容に掛けているお金からすれば、たいしたことないと言うことが分かった。
そもそも、彼女は着物好きで着物に大金を費やしてしまっているようだ。彼女が使っている化粧品会社のピーアールのためのランチ会にも、着物を着て現れた。やはり、日本人女性は着物がよく似合う。それも着物は年配のどちらかというとふくよかな体型の方が綺麗に着付けられるものなのだ。彼女の買う美容サプリメントは確かに効果がある物だと思うが、同様の成分のもので、成分量が少し少なかったり服用方法が異なるだけで、彼女が入手する化粧品会社の1/5~1/10ほどの値段でアマゾンで手に入ってしまう。私にはそんなに美容のためにお金を使うのはとてももったいなくて出来そうにない。私も彼女が時々通うサロンで、美容器具を使って肌の手入れを体験させて貰ったけれど、確かに効果はあるなと思った。しかし、その電化製品だけで10万近くしたりするのだ。ほんとに良くそんなに気前よくお金を使うなと思う。お子さん達もそれぞれ家を持ってしまったので、自宅の建て替えの予定もないしと言っていたからいいのだろう。駐車場として貸している土地からお小遣いが手に入ると言っていたが、私だったらそんな定期収入があれば投資に回してしまいそうだ。
しかも、Mさんは少しネズミ講的にも感じられる効果はありそうだが高い化粧品購入だけでなく、幼稚園時代からとか色々な年代で知り合った人の交流を良くする人なので、友人とランチとかそういう機会がある。なので、交際費も中々馬鹿にならないと思う。誘われたランチ会でもバッグの中にお土産に貰った和菓子を忍ばせていて、デザートが苦手というその会社の人にあげていた。私も手伝いに来て貰った時にちょっとしたお菓子とか飲み物とか貰えて嬉しかった。人付き合いがいいからあげたり貰ったりが頻繁なのだ。婦人会の中のサークルも60代だと役を押しつけられることが多いからって辞める人が多いらしいのに、役を二回立て続けにやることになってもやってるって,人がいいのか、好きなのかと私にはちょっと無理だと思う。
ただ、そんな彼女の弱点が足腰だ。60代になると和室みたいに一番下から立ったり座ったりってちょっと負担だよな。と私も思ってはいたが、彼女は私以上にそれが負担そうで、ちょっと座らせてと座りながら片付けてくれたりしていた。話を聞くともう何年もその状態がつづいているようだが、マッサージして貰ったりで凌ぎながらきちんと医療にかかっていないことが気になっていた。
そこで、お墓参りに来てくれた叔父叔母を見送りに行った際に何十年ぶりかで再会した高校時代に、彼女の症状を話して相談してみた。高校時代の友人は今年の3月まで看護の専門学校の教諭をしていたっていうから凄い。すると脊柱管狭窄症かもしれないといい、その場合悪化するとどうなるかみたいなことを教えてくれた。なので、私は医療にかかることを後回しにしているMさんに、自分で調べたことも少し付け加えて知らせた。またタロットで、今の時期に医療にすぐかかればどうなるか、かからなければどうなるかを占ってみて、かからないと塔の逆の位置が出たのでそのことも知らせた。かかろうとした病院ともう一つ別の病院とどちらがいいかも占い、いい方の病院も知らせたが、その日は休みだった。で、次に行くと言ってた日はお孫さんの運動会だからってことで、行かなかったので、「もう私はあなたの選択だから言わないよ。」と言ったりしていたが、やはり知らせた内容が怖かったのか、ちゃんと私が勧めた方の病院も行き、骨粗鬆症の治療を受けることになったそうだ。それでもだめなら、MRIなどで詳しくまた調べるそうだ。とりあえず良く効く痛み止めや温湿布を処方してもらい症状は和らいだので行って良かったと言って貰えた。内科の症状で通院してるときにどうして主治医に相談しなかったのかな?と思う。私は他の症状でも定期の通院で悪いところがあれば相談していた。Mさんの腰痛はもう妊娠中からだというので、40年来の腰の痛みをカイロプラクティックとかそういうのでどうにかしようとしていたという話だった。とりあえず、Mさんを医療につなげられたのでよかった。