緑の切妻屋根の家が建つ

60代も後半になり、ひょんな事から一人住まいの実家を建て替えることになりました。

家を建てるときは0ベースで考えないといけない

2024-06-04 18:13:51 | 家を建て替える

 家を建て替えるにあたり、私にはいくつかこれは出来たらそのまま使いたいという物があった。

 一つ目は太陽光温水器である。環境にも優しいし、冬でもお天気が良ければ熱湯を供給してくれるので光熱費の節約になっていた。次は、母が膵臓癌ていうことが分かったときに少しでも良くなればと思って使い始めたトリムの整水器だ。トリムの整水器を使った水は飲んでもお腹にたまらず、胃にチャプチャプしないですーっと体に吸収するような感じで水を飲める。嫁入り道具として用意して貰った大塚家具の和箪笥洋ダンス整理ダンスと食器棚もそのまま処分せずに使いたいと思っていた。ドレッサーは椅子が壊れてきているし、この際処分することとした。

 太陽光温水器はそれを付けてしまうと、屋根などが保証の対象でなくなるということで泣く泣く諦め、今はケンセイという取り付けて貰った函南町の会社に55000円払って一年間保管して貰っている。誰か欲しい方がいたら、多少でも取り外し料金を払って貰えたら譲りたいと考えている。トリム温水器はどうにか付けられる蛇口を探して貰い、台所も腰壁ありに変更して貰うことによって、今後も使うことが可能となった。

 洋ダンスと和箪笥については、二階のフローリングの部屋に並べておきたかったが、壁をずらさないと可能ではないと気づき、それが出来るかどうかが不安材料となったが、ずらして貰えることができたが、運び入れるにあたり、引っ越し屋さんが今のままの窓の大きさではと気づいてくれて、窓を幅の狭い物二つから幅の広いもの一つに変えてもらった。あと、整理ダンスも二階の仏間の和室におきたかったが、やはり階段から運び入れるのは無理ということに設計士さんが気づき、東側の窓を大きくしてくれたので、北側の和室は午前中行くととても明るい部屋となっている。

 ハイムは坪単価が高いハウスメーカーだし、一人暮らしであるからそんなに建坪を大きくするのももったいなく、どうしたら狭いスペースを有効活用できるのか?ということが間取りを考える上で必要だった。それで、色々考えて二階に上がる階段下をトイレにして貰ったりとか、玄関ホールを半分にして貰ってそれを寝室のクローゼット部分に変更して貰うなどの工夫をして貰った。

 だんだん中の工事が進むにつれて、このスペースについては十分考慮ができていなかったなと思われる部分が出てきた。それはパントリーである。パントリーを折れ戸にすると、左横の冷蔵庫が邪魔になるということで、パントリーの向かって左奥がデッドスペースになってしまうのでどうしようか?という問題だ。それで、設計士のI氏が自分の家のようにロールスクリーンにしたらどうか?って提案してくれて、あまり考えずにその案を採用した。

 しかし、建築中の家を見に行くにつれ、かなりパントリースペースが幅広なことに気づいた。180cm近い幅があり、もしロールスクリーンを設置すると、天井からの高さから設置される。そうすると凄く広い部分がロールスクリーンで覆われることになる。どんなのを選んだのか分からないので、S氏に頼んで、画像を送って貰ったらペールベージュという白っぽい色のロールスクリーンだ。キッチンの奥の方の幅広い部分にのっぺらぼうなその色を配置するってどうなんだろうか?と思った。だったら、シェードカーテンみたいな少し柄でもはいったものがいいのではないか?でも、リビングのカーテンの柄が結構大柄で目立つので、柄ばかりだとうるさくなってしまわないか?と考えていた。また、家を見に行ったときに、パントリーでなくてただの収納として使ってしまうかも?などという会話もS氏とした。まあ、収納が多いと色々と役立つのではないかともいわれた。パントリーについて検索する中で、そもそも私にとってパントリーは必要?という考えにたどり着いた。一人分の食糧貯蔵だ。いくら災害時に二週間分は用意が必要と言っても、幅180cm近く高さは天井までのパントリーに貯蔵するほどの容量はないはずだ。また、料理好きで沢山人に振る舞うから常に乾物や粉類や干物や缶詰などの食料も必要というわけではない。だったら、このスペースに、LDの出っ張ってる壁の部分を背にして置こうと思った壁やカーテンなどの色味とは違う茶色の食器棚を置いてしまい目立たないようにした方がいいのではないか?と思った。デッドスペースも細長い物なら置けそうなので、箒とか掃除機なんかを置けば良い。また,冷蔵庫と食器棚の位置を逆にしても収まるのではないか?とも思った。しかし、もう納入されてしまったという可動棚の処遇が困ってしまう。使われずにどこかに保管しておくのも場所を取ることになってしまうので、寝室などで利用するのは可能なのか?ということで聞いて見ると、そもそも凹んだ部分の両サイドの壁があって使える可動棚だというので、他の部屋で使おうとなるとそれなりの余分な工事も必要になってくる。幅が180cm近くなのだが、寝室で使って本棚や飾り棚に使用などということは可能なのだろうか?と今、インテリア担当者のTさんに質問中だ。しかし、それならいっそ幅が119cmに過ぎない色味が茶色の食器棚はそれほど白っぽい色で統一していない自分の寝室に入れてしまい、書庫や飾り棚として使うという手もある。

 今頃そんなことに迷ってしまっている。他の所はよくよく考えたのに、パントリー部分だけは、自分にとってそれが必要かっていう0ベースから考えることが出来なかった。やはり、最近の家の間取りにはどこにもついているからではなくて、まず自分に取っては必要かどうかということから考えるべきだったなあと後悔している部分だ。

 でも、良かったのは気になってすぐ建築中の家に行って原寸を測ってきたことだ。帰る時に大工さんに「明日もきますか?」と聞かれた。実は明日から床を貼る工程に入るので、接着剤が汚れて良くつかずに、床板がぷかぷか浮いてしまうと大工さんのせいにされてしまうから、他の人達に入らないで工事を進めたいのだそうだ。今週いっぱい中に入って欲しくないといわれたので、金曜日に測りに行っても測れなかった。多少、帰り雨に降られたが、今日思い立ったらすぐパントリー部分の原寸を測ってきて良かったなと思った。こういったことがあるから、施主がこまめに現場に足を運ぶことは大切だ。何しろ自宅を建てることは自分事なのだ。

 今日は二階の天井にグラスウールを敷き詰める工事が始まっていた。