私は昭和32年生まれなので、64年の年明けまであった昭和のちょうど後半部分を生きてきた人間だ。そんな人間が一人で住む家を建てるのには、ハイムはやはり適切なメーカーではない。なぜなら主な購買ターゲットを子育て世代のファミリー向けにしているようだからだ。
私が結婚した年からちょうど数年経った頃から、家に作り付けの収納スペースを作るから、あるいはあるから箪笥等の嫁入り道具は要らないよという時代になってきた。私は親が頑張って、大塚家具の家具を用意してくれた。禄に親孝行も出来なかったので、せめて親が用意してくれた家具の大部分は自分が生きている間は使いたいと思っていたので、箪笥3竿と食器棚は新しい家にそもそも設置したいと思っていた。使いたい家具の種類とその大きさ、箪笥については置きたい位置などを知らせてきたので、それらについては二階の窓から入るか?とか壁に二竿並べておけるか?など考慮を要した部分はあったが、間取りというか設計に反映して貰えた。ただ、食器棚だけが、置く場所に困って、LDの壁の出っ張って居る部分にそこだけ濃茶色の家具になるけど、本棚みたいな感じに使うように置こうかと私だけが考えていた。
しかし、建築途中の家の中を何回も見ているうちに、キッチンの様子を見て、果たしてそもそも私にとってこの広いパントリー部分は必要なのか?という疑問を持った。最初はものをかくすため、天井からの高さで1.8mのロールスクリーンで隠すってどうなの?奥とはいえ、かなり目につく部分がのっぺらぼうの布で覆われているのって?という疑問だったが、最後は必要かどうかの疑問に行き着いた。勿論、家族でそれぞれが忙しい生活を送っているような人達にとっては便利な収納箇所かもしれないが、私のように一人暮らしの人間に、たとえ二週間分の食料品ストックといってもそんなに広い棚を必要とするのだろうか?ということだ。買い物だって頻繁に行けている。それだったら、LDとかにおくと邪魔になる食器棚を作り付けのカップボードの横とパントリースペースの部分を使い、奥に置いた方が見た目もすっきりするし、食器棚なのでそこに外に置いてある食器なんかを収納してもいいし、食料品もいれることができるし、戸棚だから隠せもする。わざわざパントリーいらないでしょ?という考えに至った。
唯一不要になった可動棚はどうするか?だけど、もう出荷されてるから返品もできないってことで、どこかに邪魔にならないように保管するしかないということが昨日分かった。寝室に付けようとか思ったら、壁を新たにつくるとかかなりの工事になってしまうという事だった。M氏はもう不要になった可動棚の値段とか聞くと、惜しくなってしまうから聞かない方がいいって言っていたが、そんなに高いものなのだろうか?とりあえず、可動棚を設置しないのでその工事費と、ロールスクリーンの代金とロールスクリーンの設置費用分くらいは浮くと思う。
戸建て建築の動画を様々見て、お風呂や洗面所、換気設備なんかについては沢山見たけど、台所回りやパントリーなんかについては、全くみてなくて本当に盲点だったと思った。
小さい家なので、なるべくスペースは有効に使うをモットーにしていたはずだが、その部分を落としていたなと反省したが、可動棚、ロールスクリーンが設置される前に気づけて本当に良かったと思う。
インテリアのTさんは「いい提案が出来なくて・・・」とかおっしゃってくれたが、そもそも、ハイムってパントリーがデフォなんだろうし、あまり誰もパントリーがあることについて疑問を持たないスペースだったのかもしれない。しかし、小さな家に手持ちの家具も結構運び込むことになる私としては、貴重なスペースだった。しかも、ハイムとしたら作り付け収納はあった方が得にはなる。
どこもかしこも、0ベースでその施主にとってはどうなのだろう?という考えで間取りを考えるのは、なかなか難しいことなのだろう。先ほど電話があって、工事費も含め4万円の可動棚ということであった。何回も工事中の家に足を運んで、そのスペースの要不要について工事前に気づくことが出来て本当に良かったと思う。私の次に家に住む人がもしかしたら、可動棚を設置することとなるかもしれない。
冬になって家が暖かったら多分、一カ所だけ気がついて変更した家だけど、他は満足ともう何の文句も出なくなると思う。
【注文住宅】パントリーで後悔したくない方必見!8つの後悔理由と解決策を教えます! (youtube.com)