マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

ワクチン(水ぼうそう・おたふく)

2010年09月27日 | ワクチン その他
返信が長くなったので、こちらで。

昔は麻疹風疹ワクチンは1回接種でした。
なぜ今は2回接種になっているのか?

みんながワクチンを接種するようになって、
麻疹風疹はかなり珍しい感染症になってきています。
まだまだ完全にはなくなってませんけどね。

それまでは1回接種しておくと、
その後は周りが麻疹にかかるたびにちょこちょこと
免疫を強くしてくれていたわけ(ブースター効果)。
ところが、誰もかからなくなると、
ブースター効果もなくなってしまいます。

その結果、1回の接種だけでは不十分となるわけです。
2期接種が始まった理由です。(救済処置としての3期、4期も)

日本の悲しい現状では、水ぼうそう・おたふくが
あまりみかけない病気になるまでは当分かかりそうです。

というか、毎年毎年、誰かが持ち込むたびに、がっつり流行しますので、
水ぼうそうとおたふくのワクチンは当面は1回だけでほぼ問題はないかと思います。

ただし、
1回のワクチンだけでは抗体が十分にできないことがあります。
1回目を1歳くらいでやって、
2回目を3-6歳くらいにやっておくことは
決して無駄なことではないとは思っています。
近いか遠いかわからない将来には普通に2回接種になっているでしょうね。

うちの子?
先日下の子にも麻疹風疹・水痘・ムンプス一度に済ませました。
上の子も1歳でやってます。
上はものすごく軽い水ぼうそうをその後でやりましたので、
水ぼうそうの追加接種は予定ありません。
おたふくはもしかしたら麻疹2期あたりで考えるかな?
下も上に準じてやることになるでしょうね。

参考まで。