マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

認めてもらいたい

2010年09月21日 | 診療
先日、ある小児科MLで
「親に暴言を吐く子どもたち」という話題がでておりました。

そのときのいくつかのコメントが色々考えさせられるものだったので、
ちょっとご紹介しておきます。

お会いしたことはないのですが、とってもすごい先生がおられます。
その先生が子どもとその親との面談を繰り返し、
「最終的に、この子の一番して欲しかったことは、お母さんにほめてもらいたい、
認めてもらいたいということに尽きたのです」とおっしゃってました。

本当はお母さんが好きなのに、口では嫌いと言って、
家の中がなんだかガタガタしてしまうことも多いのだとか。
(自分も中2の時は母親がうっとうしかったですけどね^^;)

そのことに対するコメントが次の通り。

人間には、誰でも、「愛したい」「愛されたい」「認められたい」「保証を得たい」
という欲求があって、これが満たされないとき、情緒は不安定になる。
親としては、子どもが「愛されている」「認められている」という確証を持てるように、
つねに、しっかりと子どもの気持ちを受けとめる態度で接することが大事だと思います。
夫婦関係でも、「愛したい」「愛されたい」「認められたい」「保証を得たい」という
基本的欲求が満たされていないと、夫婦間に問題が生じ、その結果、
子どもに問題行動(子どものSOSと捉えております)が生ずると強く感じておリます。
また、これらのことは、満たされていない「甘え」の欲求にも関連すると思います。

なんだかとってもしみじみしてしまいました。
一度は記事にしようとして、うまく話にできずに断念したものの、
やっぱり伝えておきたいと再度挑戦し、こんな感じに^^;

小さいうちはなんとか気をつけて、ほめてほめて。。。はできそうですが、
大きくなってくると、ついつい忘れてしまいそうですね。
さらには成人したあととか、結婚してから自分の配偶者にも同じ配慮があってもいいよということ。

仕事も一緒ですよね。
生活の糧を得るということ以外に、やっぱり仕事を通じて「認めて」もらいたいという思いは
職種を問わず、持っていて当然。
家事育児だって当然一緒。
「頑張っているね」「ありがとう」と言われてイヤな気分になる人はいないでしょうね。

と、えらそうに言ってますが、照れくさくて、なかなか嫁にありがとうなんて言えませんけどね。

このブログだって、日々のぞいてくれる方々があるからこそ、
なんだかんだでまた更新しようと頑張れるわけですしね。

子どもがまだ小さいお父さん、お母さんたちは、将来悩むでしょうから、参考までに。
今現在、ちょっと悩んでいるなら、少し考えてみるのもいいかもしれません。
多少の話なら外来でもしてます。
治してあげたり、解決してあげることはできませんけどね。

子どもは「悪い言葉を使わない」
親は「子どもの悪口を言わない」。。。これだけまずやってみるのもいいみたいですよ。
コメント
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