マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

五苓散(胃腸炎)

2014年10月18日 | 診療
急に寒くなってきましたね。
喘息の子にとってもやばい季節です。

そして、嘔吐・下痢の子がちらっと。。。
そろそろノロウィルスが元気になるシーズンがやってくるのかもしれません。

頑張って作り直したはずの目次に感冒性胃腸炎が抜けていたので追加しておきました。

嘔吐の際に、「吐き止めのお薬をおしりから入れとくね~」を当院でも始めたのが
いつごろでしたかね。
3年ほど前からかな。

それ以前からも内服用として処方はしていましたが、
外来看護師が頑張って用意してくれることになって、
結構こまめにおしりから投与(注腸)するようになったんですよね。

その薬が「五苓散」。

いつだか五苓散について触れていたはずだったんですが、
ブログ内検索で見つけられず、コメント欄もちまちま探ってみたものの見当たらず(ノД`)シクシク

というわけで、改めて「五苓散」。
言わずと知れた漢方薬です。
身体の水分を調整してくれるとってもありがたいお薬です。

水分が関係するならなんでもオッケーかも!?な勢いです。
おいしくないのだけが欠点ですけど(T-T)

嘔吐・下痢はもちろん、
吐きも下しもしてないけどおなか痛いなんて子に使ってもうまく行くケースも。

水イボにも効果あり!
名前は伊達じゃないんですね。
うちのチビたちも大変お世話になりましたm(o´・ω・`o)m

二日酔いにも、またその予防にも大活躍(☆Д☆)

むくみにもいいでしょうし、
さらには、めまいにも効果があることも。

最近当院でロタワクチンの接種も増えています。
ロタウィルスワクチンのおかげもあって、
ロタをはじめとして感冒性胃腸炎自体が減っているのも事実。

その上で、五苓散のおかげで点滴する子も減り、
嘔吐・下痢で入院する子もかなり減りました。
経口補水液も貢献度大ですしね。

冬も近いことですし、嘔吐・下痢をなんとか乗り切れるといいですね。

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