スギ花粉症治療薬(減感作療法薬/アレルゲン免疫療法薬) 「シダトレン」。
適応は成人と12歳以上の小児です。
もちろんスギ花粉症の人だけが対象です。
スギ以外のアレルギーの有無は問いません。
重症の気管支喘息、悪性腫瘍や自己免疫系疾患などの患者さんは治療の対象となりません。
治療の対象外とはならないけれども、
治療に際して注意が必要とされるのは、
①シダトレン、またはアレルゲンエキスによる診断・治療、
あるいはスギ花粉を含む食品の摂取などによりアレルギー症状を発現したことのある場合
②高齢者
③妊婦、産婦、授乳婦
(個人的に授乳婦がここに入る理由がわかりませんが、逆に妊婦さんにはお勧めしにくいかと)
④非選択的β遮断薬(高血圧などの薬)服用中の場合
⑤全身性ステロイド薬投与を行っている場合
⑥スギ花粉以外のアレルゲンに対しても反応性が高い場合
とされています。
その上で
1.自然経過を改善させることが可能な治療法であること
中には完治といいますか、まったく症状のでなくなる方もおられるようです(1割程度?)
無症状とまではいかなくても、症状の軽減が期待できる治療法です。
2.アナフィラキシー等が発現するリスクがあること
口腔内の違和感や、口唇などのしびれ感、蕁麻疹などのアレルギー症状が発現することも考えられます。
アナフィラキシーは極めて稀と考えますが、リスクとして知っておく必要があると思われます。
3.治療が長期にわたること
少なくとも2年間。3~5年の治療が推奨されるとのこと。
1年目よりも2年目、2年目よりも3年目の方が効果がより期待できます。
(花粉の飛散量にも影響されますが)
4.すべての患者さんに効果が期待できるわけではないこと
治療開始前に治療効果の有無を調べる方法は現時点ではないようです。
などをよく理解していただいて、治療にあたってもらうことになります。
そして気になる治療費ですが、
初診時には検査費用など少し余分にかかりますが、
維持期に入ると、月々の負担は3~4000円程度(3割負担の場合で)かと思われます。
新薬ですので、来年の10月までは長期処方ができません。
毎回14日分の処方となるため、月2回の通院が必要となります。
まあ、継続のチェックと、あと特に口腔内の診察が大事になると思いますので、
処方する側とすれば、月2回くらいはお会いしておきたいところではあります。
費用もさることながら、
毎日の服薬を数年間頑張って続けられますか?というところが一番難しいかもしれませんね。
適応は成人と12歳以上の小児です。
もちろんスギ花粉症の人だけが対象です。
スギ以外のアレルギーの有無は問いません。
重症の気管支喘息、悪性腫瘍や自己免疫系疾患などの患者さんは治療の対象となりません。
治療の対象外とはならないけれども、
治療に際して注意が必要とされるのは、
①シダトレン、またはアレルゲンエキスによる診断・治療、
あるいはスギ花粉を含む食品の摂取などによりアレルギー症状を発現したことのある場合
②高齢者
③妊婦、産婦、授乳婦
(個人的に授乳婦がここに入る理由がわかりませんが、逆に妊婦さんにはお勧めしにくいかと)
④非選択的β遮断薬(高血圧などの薬)服用中の場合
⑤全身性ステロイド薬投与を行っている場合
⑥スギ花粉以外のアレルゲンに対しても反応性が高い場合
とされています。
その上で
1.自然経過を改善させることが可能な治療法であること
中には完治といいますか、まったく症状のでなくなる方もおられるようです(1割程度?)
無症状とまではいかなくても、症状の軽減が期待できる治療法です。
2.アナフィラキシー等が発現するリスクがあること
口腔内の違和感や、口唇などのしびれ感、蕁麻疹などのアレルギー症状が発現することも考えられます。
アナフィラキシーは極めて稀と考えますが、リスクとして知っておく必要があると思われます。
3.治療が長期にわたること
少なくとも2年間。3~5年の治療が推奨されるとのこと。
1年目よりも2年目、2年目よりも3年目の方が効果がより期待できます。
(花粉の飛散量にも影響されますが)
4.すべての患者さんに効果が期待できるわけではないこと
治療開始前に治療効果の有無を調べる方法は現時点ではないようです。
などをよく理解していただいて、治療にあたってもらうことになります。
そして気になる治療費ですが、
初診時には検査費用など少し余分にかかりますが、
維持期に入ると、月々の負担は3~4000円程度(3割負担の場合で)かと思われます。
新薬ですので、来年の10月までは長期処方ができません。
毎回14日分の処方となるため、月2回の通院が必要となります。
まあ、継続のチェックと、あと特に口腔内の診察が大事になると思いますので、
処方する側とすれば、月2回くらいはお会いしておきたいところではあります。
費用もさることながら、
毎日の服薬を数年間頑張って続けられますか?というところが一番難しいかもしれませんね。