マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

インフルエンザワクチン

2010年04月03日 | ワクチン その他
インフルエンザワクチン。。。

あの騒動は遠い昔のようです。
あれだけ足りないと問題になったかと思えば、結局9900万人分余ったと言われています。
使用期限が切れた輸入ワクチンは廃棄とか言ってましたね。。。

乳児での希望者はうちではおられませんでした^^;
うちの下のチビには6ヶ月になったので、先月接種しておきましたが。。。

さて、熱を出して外来受診し、検査でインフルエンザとわかると
「え~、予防接種はしましたよ」との声をよく聞きます。
接種しないよりは当然かかりにくくはなるでしょうけれど、
かからなくなるワクチンではないですね。
接種目的は重症化の予防が中心です。
集団でしっかり接種するのであれば感染拡大の予防にもつながりますね。

季節性は脳炎・脳症を中心に考えていましたが、新型は重症肺炎のおまけ?つきでした。
これらの重症化をなんとか避けたいと考えると予防接種しかないわけです。
では予防接種したら絶対重症化しないのか?
。。。世の中には絶対はありませんね。
重症化した際に予防接種をさせておけばよかったとならないためにも大事ではないでしょうか。

ちなみになぜ先生はインフルエンザにならないのとよく聞かれます。
まずは毎年ワクチンをがっつり接種しているのがひとつ。
その上で、インフルエンザはいきなり大流行しませんよね?
だいたい、1人、2人とちょっとずつ外来に来られます。
診察の際にもらってしまうウィルス量はたかがしれています。
そのため発症はしないけれど、持っている免疫がちょっとだけ強くなります。
あとはその繰り返しですね。
まあ、体調が悪いとか、思いっきりウィルスをもらってしまったなどあれば
自分も発症してしまうことはありえますけど。
新型はワクチン間に合わなかったですが、キアイで?大丈夫でした^^
かかってしまったら1週間休んでもいいの?などと言いながらやっぱりかからず。。。

次のインフルエンザワクチンは季節性と新型が混ざったものになるようですね。
4回も接種だった今年は、親も子どもも大変だったと思います。
いままでワクチンを製造していなかったメーカーも動きだしているようで、
さすがに来シーズンはワクチン不足の心配はなさそうです。
コメント
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