Sydney Yajima


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戦争

2010-11-27 19:56:26 | 世界情勢
忙しいので、昨日は途中までしか、書くことができなかった。
昨日の続きを書く。

中国が望む次の野望とは、なんだろう?

もちろん、尖閣諸島などという小さなことを考えては居ない。

中国の望むことは、自分たちの力で、アメリカドルとユーロを超える カレンシーを持つことである。
すでに準備は始まっている。

ただし自分の国だけでバスケットを作り、カレンシーを新たに作ることは、インターナショナル コンセンサスを得ることは難しいので、ロシアと共同で、新貨幣を作ろうとしているのだ。
もっとも、この話は簡単に進みそうも無い。
ロシアの経済は中国に劣らず不透明で、しかもマネーポリシーなど 無いと言っていいほど 行き当たりばったりである。

中国は例えば近隣諸国とともに、組もうと考えるかもしれないが、実際に中国と 財務省を運命共同体としてやっていきたいと考えるアジア諸国は、少ない。

タイ、韓国、 ベトナム フィリピン インドネシア、そしてインド、オーストラリア、もちろん 日本も含めて、誰も中国を信用していない。特に最近のアグレッシブな領土拡張は、近隣諸国を警戒させている。

かつて、宮沢喜一が首相だったとき、アジアバスケットカレンシー構想を打ち出したが、アメリカは即座に拒否した。
米ドルという紙幣で世界のすべてが流通していることが、アメリカにとっての特権であって、他の国、まして日本が東アジア共栄圏を作るなど、とんでもない というものである。
その後、日本に対して行われたバッシング、 そしてパッシングの両方には、このときにアメリカの警戒感が裏側にある。アメリカは、過去20年間、何もまともに作ってこなかった。作ったと言えば、アメリカドルの紙幣だけである。
その紙幣で世界中をコントロールしてきたのだが、今回のG20でも、アメリカドルの地位は確実に低下している印象はぬぐえない。

もはや、米ドルが世界を支配している時代ではなく、ユーロもポルトガル、スペインの破綻をささやかれている中で、十分な力を持っているともいえない中、中国の新カレンシー構想が、出てきたのである。

実際に中国には、その力がある。
今 中国に一極的に集まっている世界の資金は、中国政府自身、どのくらいあるのか分からないほどで、それを担保に、新しいカレンシーを作るという発想は、トンでも話でも なさそうなのである。
Russia, China cooperate on new currency proposals

ロシアはアメリカではなく 新興国の中国と手を組む道を模索し、日本を中国とともに 食ってしまうという考えを持っているのかもしれない。
そういえば、尖閣諸島の問題のあった時期と 北方領土へのロシア大統領の訪問時期は 同じであった。

今回、北朝鮮の行動に際して、ロシアは北朝鮮を非難しつつ、微妙に両てんびんをかけているふしがある。
仮に戦争になっても漁夫の利が得られるように、計算しているのだ。

北朝鮮の地理的な 可能性は実に高い。
いうなれば、宝の宝庫である。
仮に金王朝が崩壊したら、なだれ込む資本主義に、腹のすかせた人民、そして中国、韓国 ロシア、そして良港を備えた地理的条件など、まさに よだれが滴り落ちるほどの、金儲けの可能性のある場所なのである。

アメリカは、中国のバスケット構想を決して座視しない。
自分たちの得意とする分野・・・テクノロジー 宇宙開発、戦争 武器、さらに 金融工学、ヨーロッパ イスラエルとのネットワーク、などなどありとあらゆるカードを尽くして対抗するはずだ。




戦争

2010-11-27 05:29:19 | 世界情勢
ここまで読んできてくれた人には、わかりやすいかもしれないが
あえて、言うならば、これまでは、二つの大きな商人たちがいた。
ひとつは中国商人。そしてもうひとつはユダヤ商人。
御互い直接利益に干渉することなく、今までのところは、うまくこの狭い地球上で棲み分けることができていた。
ときには協力しあってさえいた。

しかし、ここにきて両者の利害が真っ向からぶつかることとなった。

そこで、代理戦争が行われる可能性が起こり、それは米中の直接対決という人類史始まって以来の最悪のシナリオさえ、ちらついてきている。

戦争に勝者は無い。
死体と瓦礫が残るのみである。