Sydney Yajima


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戦争

2010-11-25 19:22:40 | 世界情勢
北朝鮮の、今回のことは突発的な災害のように捉えている人が多いが、そうではない。

まずイスラエルをこの地球から消し去る。といっているイランの大統領が、ミサイルをほしがっていることを念頭に、そしてイスラム系の国で唯一核を保有しているパキスタンについても、あわせて考えると、イラン、パキスタン、そして北朝鮮の線上に奇妙な三角形(トライアングル)が出来上がる。

イスラエルは何度もイランへの空爆をしようとしている。
過去5年間、そのための訓練も行い、明日にでもやれる。
何度もアメリカに自制しろといわれて、やめた経緯がある。
しかし、イスラエルは苛立っている。ネタニヤフは早ければ今日中 遅くとも来週中に、新しいモサドのチーフを発表するだろう。
シリアに北朝鮮が提供していた核施設をイスラエルが空爆したのは記憶に新しい。
だが、どんなに国際社会がプレッシャーをかけても核爆弾を作ろうと思えば、作ることが出来るという悪い見本を北朝鮮がこうして世界に示した以上その技術がテヘランに移らないという保証などなく、アモース ヤドンが去り、また 8年続いた モサドの チーフ ディーガンが去るということは、大きな変化の兆しがここでもあることになる。
つまりスパイ活動を強め、そして、核爆弾を保有するいかなる野望も打ち砕くという姿勢が明確になっている。

イスラエルがアメリカに対して、「ほらみてみろ。北朝鮮にどんな成果があったというのだ?」と言っているに等しい。

核を保有する前に、スパイ活動を通じて、どこにどんな施設があるのかを確実に把握し、そして、破壊する。
それがイスラエルのスタンスだ。

今回、戦争になる可能性が高いのは、北朝鮮がミサイル打ち上げを進めていることと、同時に、イランへの核および10月22日に、イランからのオブザーバーを受け入れているという事実が、後押ししている。ワシントンは、なるべく柔和路線で進めていきたいと考えているし、イスラエルは、北朝鮮よりも、イランへの攻撃を優先していきたいと考えている。

原油の値上がりを招く可能性のある中東大戦争になると、もっと北はアグレッシブになり、また砲撃を仕掛けてくることになるかもしれない。

アラブの火薬庫にはすでに 導線に火がついているのである。アメリカは、アフガニスタンと中東と、同時に起こる北朝鮮の三方での戦争を一手に引き受けるほどの体力は残っていない。
アメリカが展開を優先するのは、アフガニスタンが第一(現在、展開している)第二がイランおよび中東。北朝鮮は第三番目で、北と実際に対峙するのは、日本と韓国の二カ国になる可能性が高く、そうなると、日本の自衛隊でどこまでやれるのか?という話になる。
北朝鮮を馬鹿にしたい人が日本には多いが、なかなか強いぞ。
なにしろ旧日本帝国軍の訓練を受けた人間たちが作り上げた軍隊だ。しかも中国の後押しがある。