Sydney Yajima


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インタレストレート2

2010-11-02 22:15:55 | 世界情勢
まったく 自慢にもならないが、RBAが予想通り インタレストレートを0.25%上げた。
コモンウエルズ バンクは、フレキシブル 住宅ローンを0.45%即座に上げた。

多くの人々は困惑し、そして 家を手放さざるを得ない人が増える。

その結果、家の価格が下がる。

今まで投機的に買っていた人が、売り始め、そして価格はさらに下がる。
下がるスパイラルが始まり、人々は、疲れ果て、仕事はなくなりホームレスは町にあふれる。

メルボルンカップの日に行ったことは、なるべく人々の注目を避けたいと考えていたようだ。

BHPの借金が膨らんで 経営を圧迫している。
もし今回のインタレストレートを上げる決定をしなければ、今のオーストラリアの体力では、持たなくなる会社がたくさん出てくる。

中国の自転車操業の中小企業が、これから、たくさん倒産の危機を迎える。

上海万博が終わり、北京オリンピック以降続いていた熱狂のピークが終わった。
日本が東京オリンピックを行ったのが、1964年で、大阪万博をしたのが1970年だった。
あれから、紆余曲折を経て、今の日本になったのだが、同じ公式を中国に当てはまることはない。

日本と中国の発展の速度を比べる人々や、中国のほうがより有利だという人がいるが、本当にそうなのだろうか?
もしかすると、それは 大きな間違いではないだろうか?

私は思う。

日本が戦後 急成長したとよく言われるが、明治維新後からロシアを下すまでの成長に比べれば、戦後の復興があったことは、いうなれば当然のことなのである。
つまり、日本がスピード成長できたのは、サイズが小さい国で、効率的にJITと継続的なコスト削減がやりやすかったからだ。
狭い家に住めば、どうすれば快適に狭いスペースで生活するかを自然と考えるだろう。

それを子供のときから続けていれば、自然と無駄をなくすとか、清潔に家を保つことの重要性などを考えるようになる。

そういう住環境が、心理的に及ぼす影響などを考えずして、ただ経済面の発展だけを、まるで奇跡のように言うのは、実は木を見て山を見ていない。

日本は何度でも立ち上がることが出来る。
それもすばやく立ち上がることが出来る潜在的な力を持っている。

中国が、将来ずっと成長できるために、足りないものは、なんだろうか?
それは、国土だ。
国土の狭さが ないことが問題だ。
つまり広大な国の経営に、効率的な発展は、難しいということだ。

アメリカはその点、運が良かった。
というのも、19世紀の世界は、もっとゆっくり進んでいたからだ。
20世紀前半のスピードはアメリカの成長にとっては、ちょうどよく、21世紀になって、彼らは遅れ始めた。

日本は、ずっとハイスピードで走り続けている。そのスピードは今も衰えていない。
走り方は変わったけれど、世界のどの国よりも日本のスピードは、速い。
あえて言えば、韓国はかなり日本のスピードに近いか、ある部門では日本よりも早いかもしれない。なぜなら、彼らも国土は狭く、常にトップギアで走ることができるからだ。