笈(おい)も太刀も 五月(さつき)に飾れ 紙幟
松尾芭蕉
(弁慶の笈も、義経の太刀も五月の端午の節句に飾ってくれ、
あの鯉幟と一緒に)
松尾芭蕉が「奥の細道」の行脚で当寺を訪れた際に佐藤一族の
逸話を聞き、詠ったとされてます。
あの有名な悲劇のヒーロー義経の身代わりになってなって
討ち死にした忠義の家臣佐藤兄弟の菩提寺でもある医王寺。
それを悲しんだ母親の乙和御前はの母情が乗り移ったのか
つぼみのまま、散ってしまう椿をいつしか乙和の椿と呼ばれた
と云う、大木もありました。
弘法大師の薬師如来をまつる霊験あらたかで数多くの人々の信仰を
あつめた、由緒ある医王寺です。
小雪が舞い散り、訪れる観光客もない医王寺はひっそりとして、
静寂の中に、どこか悲しい物語を思い浮かべる、冬の医王寺
は風情があり、寒さの中にも、凛としたものを感じます。
いつもみんなのマイカーで、出かけてますが、たまにはローカル線に
乗っての日帰り旅行です。
昨日は4人組の「華の会」で福島県、飯坂へ行って来ました。
堀切邸、ガラス館、を見学し、最後に医王寺へ・・・
出かける時は天気良かったのに、飯坂の途中は晴れ後は雪、
そして帰ってみれば丸森はうっすら雪化粧です。
新緑、紅葉も美しいのですが、ぴりっと寒い冬の旅もまた良いものです。
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