花は無心にして蝶を招く
蝶は無心にして花を尋ねる
無心でする仕事、これが一番自然で美しく、長続きして
疲れず、世のためになり実も結びます。
花が無心で蝶を招いているように蝶が無心で花を尋ねて
いくように。
蝶は「花粉運搬およびそれによる受粉補助」で花畑に貢献
しよう、などと思っているわけではありません。
花は「密を餌に花粉をタダで運ばせよう・・・」まさか!
能の役者は、上手く見せたいとか、そこに月があるように
イメージしてとか、技巧に走ることを嫌い、ただ型に従って
動作し無心になることを願います。
動きや型を覚えたら、修行したことも忘れてこそ無心となります。
そして「花」になるのです。
それまでの修行なくして無心になれるわけではありません。
心が無いのではなく、心を超えた所に無があるのでしょう。
人は生まれた時に無心で育つほど無心が失われていくのかも
しれません。だから生まれた時の無心をめざしして修行をします。
ーほっとする禅語ーより
なるほど・・・血のにじむような修行してこそ無心に
なれるのですね。凡人の私には、一生かかっても、その無心
の域には到達出来そうにもありません。
欲も徳もなく心を無にし、何かに熱中できれば幸せですね。