
時間もまだあるので駅構内の喫茶店で、一息、抹茶あんみつを
食べ、夢中でおしゃべりです。
お土産店にも立ち寄り、お土産品を物色・・・
上野駅の中も随分変わって、お洒落なお店が沢山、出来てました。
しかし、人人々・・・
どこへ行っても人ごみで、疲れてしまいます。
かつては東京に住んでいましたが、こんなに人が多かったとは・・・
浦島太郎の心境ですが、それだけ、私も年を経ったと云うことで
しょうか。
ここまでは、予定通りに事が運び、さて時間も迫って来たので
地下の東北新幹線乗り場に・・・
見送りのため、Tさんは入場券で改札口通過、ご存知、長い
下りエスカレーターに乗って間もなくのことです。
突然Tさん「ああっ、財布がない!」
「ええっ!良く探して!置き忘れ?」
「どうしよう、どうしよう!大事なものが財布の中に沢山入っ
ているの!すられたのかしら!」
二人で、必死に彼女のバッグの中を探しましたが、陰も形もありません。
「早く戻って!」私が叫び帰りの電車賃を握らせ、彼女は引き
返しました。
座席指定券を取るも、一電車遅らせても動揺している彼女と
一緒に探しに、行けばよかったと後悔しながら、みつかる事を
祈る気持ちでいました。
彼女からその後、電話があり無事、親切な人が届けて
下さった旨の連絡を車中で聞きました。
「ああ~~良かった!」
切符売り場に忘れてあったそうです。
私はもうダメなのかと思っていましたが、ほんとうによかっ
たと、安堵の胸をなで下ろしました。

ほどなくして、見慣れた白石蔵王駅に着いて、一気に緊張感から
解き放たれほっとしました。
夕暮れの景色を眺め丸森へ着き「やっぱり我が町が一番」を
実感しました。
今日一日いろんなことがありました、歩数計は約1万4千歩、
「お疲れ様でした」自分に言い聞かせ、眠りに就きました。