goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

小葉の旃那

2011年10月21日 | 花たち

 


【コバノセンナ・小葉の旃那】マメ科カワラケツメイ属


新宿の街角の小公園の一角が、黄金色に輝いていました。

この時期、黄色い花をこんなに咲かせる樹木は珍しいと思います。
このかたも初登場です。

南米原産の常緑蔓性木本です。
蔓性と言われてはおりますが、そうは見えません。
枝をすくっとのばして枝垂れているだけです。

寒さには弱いので露地栽培で冬越しするのが難しいそうですが、九州や沖縄では普通に植えられているようです。

独特の花姿です。
長くのびた2本の雄蕊がユニークです。

花は「アンデスの乙女(ハナセンナ)」(当ブログでは未発表です)とよく似ていますが、葉っぱがまったく違います。
いかにもマメ科らしく、丸い形をしております。

5時過ぎの撮影でしたので、葉っぱが閉じっかかっておりました。

マメ科の植物にはよく見かけられる特徴ですよね。
ネムノキは名前の由来にもなっております。


「センナ・旃那」と漢字表記しておりますのでいかにも和名のようですが、実はベンガル語に由来する学名のひとつ「Senna」を無理くり当てたようです。
他のセンナの仲間と比べると葉っぱが丸くて小さいので、 「コバノセンナ・小葉の旃那」と呼ばれるようになったようですよ。

スクランブルエッグとの英名があるとのことです。


検索しておりましたら、宮崎発のサイトが数多くヒットします。
日南海岸には大群生地があるようですよ。
何年にもわたり、多くのかたたちが大切に育てているようですね。

コバノセンナが宮崎に多いのは、戦後「宮崎交通」の社長岩切章太郎氏が、日南海岸に積極的に植栽したことによるそうです。




マイリビングの新顔さん

2011年10月20日 | 花たち


花を紹介するようになって数年経ちますが、マイフィードで野草系の新顔さんと出会う機会は年々難しくなります。
新しい出会いを求めるならフィールドを変えるしかないのが理。
これはまあ当たり前のことですよね。
そうやってフィールドを徐々に広げながら、初めての出会いを果たしてきました。
今年もいくつかの野草たちと縁を結ぶことができました。
紹介しているものいないもの含め数点ありました。


とまあ、ここまでは一般的な話。


あのね、今年も今年つい最近のことなんだけどね、おじさんのお膝元の代々木公園、そうですよマイリビングでお初に出会った野草があるんです。
隅から隅まで知り尽くしている(多少の疑問及び不安はあるけどね)代々木公園の植物たち。まさかこの期に及んで初対面の野草があったとは・・・です。

これにはちょっとビックリ。

見逃していたのではありません。
この群生を見逃すなんてことは、まず考えられません。
今年デビューしたんだと断言します。


ひょっとしたら新顔さんの正体に辿り着くのはメンドウかなと出会った瞬間は思いましたが、よくよく見るとあれとかに似ているかなとね。


いかにも帰化植物然とした風情の新人さんを、紹介いたしましょう。



【メリケンムグラ・米利堅葎】アカネ科・オオフタバムグラ属


「ヨツバムグラ・四葉葎」や「ヤエムグラ・八重葎」と似た風情があると思ったんだよね。

やっぱり見た目通りの帰化植物でした。

北米原産の1年草で、日本では1960年代に帰化しているのが確認されています。
河原や貯水池などの湖岸、放棄水田、田圃の畦道などが生育場所です。
関東以西、主に九州に多く自生し、群生しているのが見られるようです。
要注意外来生物に指定されております。

地面をはって広がっておりますのでね、繁殖力はバツグンなんだろうなと思ってみてましたよ。
1株が大きそうに見えます。

花は1cm弱の小さな星型です。
一日花です。

アメリカからやってきたムグラが、「メリケンムグラ・米利堅葎」の名前の由来でしょうね。

※むぐら【葎】 広い範囲にわたって生い茂る雑草。また、その茂み。(goo辞書より)

しっかり実も付けておりました。


はてさてこの新顔さん、代々木公園に定着することは叶いますかな。


誰を待つのか小さき花よ

2011年10月19日 | 花たち

 


【コマツヨイグサ・小待宵草】アカバナ科マツヨイグサ属


花を追っかけ始めてすぐの頃から見かけていたんですけどね、紹介するのは初めてです。
おじさん好みの小花だし、何年にもわたり何枚もカメラに収めてはいたんですけどね。
諸事情あったんでしょうね、多分。

さあ、満を持しての登場ですよ~~



マイフィールドではマツヨイグサのお仲間を数種類確認することができます。
いちばん多く見かけるのがこちらのコマツヨイグサです。


北米原産の多年草です。
明治後期(1910代)に渡来し、昭和になってから全国に広まったようです。
西日本を中心にした関東以西に分布しております。


海岸の砂地やその近くを生育場所ににし、大群生している画像が数多くネットで見られますが、東京の街中ではいろいろな条件の場所で見かけられます。
さすがに大群生とはいきませんけどね。
条件さえ適えば、通年花を見ることができます。

地面を這うよに茎をのばしているマツヨイグサを見つけたら、多くはこのコマツヨイグサだと思っていいでしょう。

黄色い花を咲かせるマツヨイグサ属のなかで、最も花が小さいことから「コマツヨイグサ・小待宵草」と名付けられました。
2~3cmの小さな花ですよ。


わ~~い、釣鐘

2011年10月18日 | 花たち

 


ツリガネニンジン・釣り鐘人参】キキョウ科ツリガネニンジン属


わ~~い、ツリガネニンジンが群生してるよ~~

それもほら、いろんな野草に混じって自然な環境です
ここは多摩川土手、登戸側

こんな出会いは初めてでしたので、もう大興奮。

野に自然にある野草は、一段と価値があがりますね。

これまでは釣鐘型の花を可愛いと思ってみておりましたが、今回の出会いでは、逞しさも感じたりして。

いつまでもこの環境が続きますように・・・


猿を捕まえる

2011年10月17日 | 「赤い実同盟」

 


【サルトリイバラ・猿捕り茨】ユリ科シオデ属

この記事で紹介しているサルトリイバラと同じ個体です。
2年を経過しておりますが、順調に育っております。

猿を捕まえるほどの藪にはまだなっておりません。
子猿でも飛び越えられそうです。

そのうち捕まえてくれるでしょう。

まだ若い赤い実ですが、数も増えておりますよ。

側のクサボケは負いかぶされて少々迷惑そう。
仲良く共存してください。