ここのところナス科の花たちを紹介してきましたのでね、ストックしてたもの、一気に行っちゃいます。
今回のナス科の植物は、チョウセンアサガオの仲間たちです。
過去記事でチョウセンアサガオたちを取り上げたときにも書きましたが、サイトによっては画像や記述が錯綜していることがままありますので、同定には苦労します。
信頼しているサイトを参照に、恐る恐る紹介しましょうかね。
なお「チョウセンアサガオ・朝鮮朝顔」の名前に使われている「朝鮮」は、特定の「朝鮮」ということではなく、広く「外国」という意味で付けられた名前です。
【ケチョウセンアサガオ・毛朝鮮朝顔】ナス科チョウセンアサガオ属
10/5
北米原産の多年草で、日本には江戸末期にやってきています。
薬用として栽培されていたものが、各地で野生化しているようです。
1mほどの草丈で、葉や茎に粉状の毛が密生しているのが、「ケチョウセンアサガオ・毛朝鮮朝顔」の名前の由来になりました。
原産地に因んだ、「アメリカチョウセンアサガオ・亜米利加朝鮮朝顔」との別名があります。
直径10cmほどの白い花が、上向きに咲きます。
5cmほどの棘に覆われた球形の果実は、下向きにつきます。
今年は出会えなかったのですが、次のこちらの写真もお見せいたしますね。
「チョウセンアサガオ特集」ということで、花の違いだけでも見てください。
詳細につきましては、花名をクリックすると一昨年の記事にリンクしております。
【ヨウシュチョウセンアサガオ・洋種朝鮮朝顔】
ナス科チョウセンアサガオ属
【ヤエチョウセンアサガオ・八重朝鮮朝顔】
ナス科チョウセンアサガオ属
7/17
チョウセンアサガオの八重咲き品種です。
どう考えてみても、前に何も付かない「チョウセンアサガオ」、見たことないんですよね。
名前は有名だし、「あれこれ付くチョウセンアサガオ」は見かけるのに、どうしてかなと思ったら、こんな記述を発見。
チョウセンアサガオDatura metelは華岡青洲が麻酔に使用したことで有名で、この植物群の代表のように使われますが、実際には栽培が難しく、園芸的に見つけることは困難で、確実に花をみる為には、薬用植物がある植物園に行く必要があります。
この情報が100%信じられるものかどうか、文章もイマイチ曖昧だしね。
園芸的に見つけることは困難って、栽培しているところが少ないという意味でいいんだよね。
それは別にしても、この記述をみて、ちょっと安心しました。
何故出会えないかということを、正当化してくれましたのでね。
チョウセンアサガオは、世界で約50種のお仲間がいるそうです。
八重咲きのものは、姿が変わっているのと花色の美しさで、もとは薬用でしたが観賞用として栽培されています。
八重とはいっても、花弁が2段になっています。
3段花もあるようですよ。
原産地は南アジアとも、エジプトやインドとの記述があり。
日本には江戸時代にやってきたそうです。
今回出会ったのは黄色の八重ですが、3年前に見かけたの紫の花色のものを再掲いたします。
紫のほうが、一般的なようです。
ボケボケですが、ご容赦を。
【キダチチョウセンアサガオ・木立朝鮮朝顔】
ナス科キダチチョウセンアサガオ属
6/26
6/30
街中でいちばんよく見かけるチョウセンアサガオのお仲間は、なんてったってこちらのキダチですよね。
6月頃から咲き始め、初冬にかけて何回か花時期を迎えます。
ちょうど今、華やかに咲いていますよ。
長さ15~20cmほどの筒状の花がぶら下がるように咲いておりますのでね、見逃すこともないでしょう。
これが今年最後になるのかな?
ブラジルやチリなど南米原産で、日本には明治初年頃に渡来したとされています。
かつては「チョウセンアサガオ属」に分類されておりましたが、現在では「キダチチョウセンアサガオ属」に分けられました。
「キダチ・木立」の名前通り、先に紹介した草本のチョウセンアサガオとは違い、こちらは常緑低木です。
1,5~2m近辺のものを多く見かけますが、ときに3~4mにもなるものもあります。
その偉容に、夜暗いところで出会って、ぎょっとしたことがありますよ。
11/2
他のチョウセンアサガオの花が上向きに咲く(例外あり)のに対し、キダチチョウセンアサガオは下向きに咲くことも違いのひとつです。
花色は白が基本種ですが、今では多くの園芸種が作られ、淡黄、淡桃、紫、赤などと、多彩になっています。
英名のエンゼルストランペット(angel's trumpet)は、いかにもって名前ですよね。
ここで紹介したチョウセンアサガオの仲間たち、すべてが有毒植物です。
口にするのは論外ですが、何かの都合で樹液等が手に付着したときは、必ず洗い流してくださいね。
間違って目に触れたりすると、失明の恐れがあるようですよ。
ご用心のほど、怠り無く。
私の散歩コースで見かけるチョウセンアサガオは、キダチ
チョウセンアサガオ1種になってしまいました。
以前ご紹介した、紫系でまがまがしいと感じられるような
実をつけるチョウセンアサガオ、覚えていらっしゃいますでしょうか?
あれから年々その畑の隅っこに追いやられ、今年はとうとう
姿を消してしまいました。あの姿ですから、オーナーさんにも
嫌われたのかもしれません。
花岡青洲の麻酔薬、チョウセンアサガオ中心に他の有毒植物も
配合されていたんですよね。人体実験を買って出たお母さんは
亡くなり奥さんは失明してしまったんでしたっけ…
毒と薬は紙一重ということが実感されますね。
エンゼルストランペットの名前には、葉なの見た目の優雅さから
大いにうなずいて納得していたのですが、強い毒性から
ふと、聖書の黙示録を思い出しました。天使がラッパを吹き鳴らすたびに
恐ろしいことが起きるんではなかったかしら??
それにしても、さすが!
今回もゴローさんの懐の深さを痛感しました♪
こちらでもほとんどがキダチばかりで、たまに他のチョウセンアサガオを見かける程度です。
キダチは存在感がありますのでね、目立ってます。
憶えてますよ、紫色のまがまがしい八重のチョウセンアサガオ。
あのとき初めて八重の品種があることを教わったんですよ。
とうとう消えちゃいましたか。
まあね、余程の趣味があるかたではないと、可愛いと思って育てることは無いでしょうね。
私は好きですけどね(笑)。
華岡青洲の麻酔薬には、色々な毒草が配合されていたんでしょうね。
有吉佐和子の「華岡青洲の妻」を高2のときに読みましてね、嫁姑のバトルがあってこそ成功したのを初めて知り、女の業の深さに、恐れをなした憶えがあります(笑)。
それまでは、単なる美談だとしか思っておりませんでしたのでね。
「華岡青洲の妻」は、芝居や映画、ドラマなどで何度も観ています。
今でもお墓は、青洲の後ろ?左右?に、嫁姑とも同じ大きさのものが控えているそうですよ。
黙示録にはそんなエピソードがあるんですか。
まったく知らない話でした(汗)。
そのことを知ってるのと知らないのとでは、「エンゼルストランペット」と聞いてイメージすることが、まったく違ってきますよね。
勉強になりました~~
★noodlesさん
麻と一緒ですか?
もっと毒性が強いんじゃないのかな。
ヘヘヘ、取り敢えず撮っておいたおかげで、こんな記事になりました。
今年は、ヨウシュに会えなかったのが残念です。
高橋治の小説にダツラの花が出てきます。
「別れてのちの恋歌」がそれです。
ストーリーは省きますが、今は廃墟となった軍艦島の闇にこの花が匂うのです。別れて10年も会い見ることのかなわかった恋人たちが結ばれて… きっと幸せになるという期待をこめて物語は終ります。
さてそのダツラ。富山でいくら大切に育ててもダツラは一年草です。
そこで私は考えました。きっと、長崎は暖かいのだ、だから大木に育つんだってね。
そのうちに、あちこちで大木になったダツラがご近所でも見られるようになったのです。
えっ~、私、育て方が悪いの?。でも、いくら大切にしても冬には枯れるのです。(木立があるのをこの年になるまで、今の今まで知らなかったのです)
当然ですよね~。
品種が違うなんて全然、考えもしなかった… 馬鹿ですねぇ。
長崎へ大木になったダツラを見に行こうと本気で思ったんですから。
それと匂い。興味ありますねぇ。
でも、あの、ご近所にあるやつだったら、わざわざ見にいくこともないわけで、ハイ。
朝鮮朝顔はシャンと上を向いていて好きなんですが、木立は嫌いなんですよ。花がみんな、下向いて、揃いも揃ってだらりと垂れ下がって…
あ~ぁ 別れてのちの恋歌のダツラが木立だったとは。
小説の舞台の長崎までどうでもよくなっちゃった。
ともあれ、一つ知識が増えました。有難うございます。
ダツラで思い出しました。数年前、富山の立山町というところで、牛蒡と間違えて家族全員が食べて、中毒を起こし一人亡くなったという話を聞いたことがあります。富山でたまーにあるんです。
育ててみるとよく分かるのですが、牛蒡根というか太い一本根で、なるほど牛蒡と間違えるなあ、と感じたことがあります。移植を極端に嫌うし。
でも匂いはありませんでした。木立は匂うのかしら。
今度ご近所に匂いを嗅ぎに行ってきます。(笑)
淡黄で、ゾロリと垂れ下がっているやつ…
小説に触発されて白も紫も黄も、それに一重も八重もみんな植えてみました。3年はそれに掛かり切りでしたね。種が面白くて、あのイガイガも大事にしましたね。ただし、種から苗は無理でした。
いまは、宿根のサルビアにはまっています。何年続くものやら アハハ
返事、遅くなりました。
フフフ、もしかして富山ばあちゃんが長い間持ち続けていた思いを、ブチ壊してしまいましたかね。
木立だけは、他のチョウセンアサガオと違いますものね。
こちらでは3mほどのものを見かけることもありますよ。
お話を伺っている限り「別れてのちの恋歌」のダツラは、「キダチチョウセンアサガオ」に違いないでしょうね。
長崎はいいところですよ。
高校の修学旅行で1度行ったきりですが(笑)。
チャンスがありましたら、是非ともお出かけください~~
検索しておりますとね、牛蒡と間違えてチョウセンアサガオの根を食べて中毒症状を起したとの事件が、数多くヒットします。
そうなんですね、似ているんですね。
気をつけないといけませんね。
キダチの根は、見たことありませんが、さぞ立派なものでしょうね。
あれだけの大木になるのですから、地中には大きく深い根があるんだろうと想像できます。
富山ばあちゃんはチョウセンアサガオの仲間たちを、多品種育てたことがあるのですね。
それはそれで壮観だったことでしょうね。
今は宿根サルビアですか。
赤や紫の花色が、きれいでしょうね。
サルビア・インボルクラータをご存知ですか。
こちらです↓
http://blog.goo.ne.jp/goros05/e/8f2419ced8be3412061b1cd20968372c
手袋の欲しい季節 ~ ~
暖ッたかくて嬉しくて、手放せません。キャーって言いたいような幸せ…な気分、です。
幸せな独りごとは置いといて~。
今朝、ひょいとお向かいを見ると、どういうわけか、木立朝鮮朝顔の鉢が置いてあるんです。
ご丁寧に花が一輪ぶら下がって…。
お向かいは呉服屋さんなんですが、尺鉢に50センチくらいの木に淡黄の花が咲いていたので誰もいない時を見すまして、匂いを嗅いできたんです。
つまんない匂いがしました。芳香では絶対ない!。
富山ばあちゃん断言します。
軍艦島では本当に匂ったのかしら?
小説家は当てにならない!。う~ 嘘書かないでよ~。
悟朗さんは匂いを嗅いだことありますか。
喜んでいただけて、作り手冥利につきます。
不備な点がありましたら、ご一報ください。
これからの参考にさせていただきますので。
キダチチョウセンアサガオの匂いを嗅いできたのですね。
私自身は、匂いに鈍感なほうですので一般論にはならないでしょうが、いわゆる芳香ではありませんね。
嫌な匂いがすると思う人もいるようで、つい最近そんな話をしたところでした。
ただ香りの記憶は個人の体験によっても違いますのでね、一概にはなんともです。
納豆の匂いがいい例ですのでね(笑)。
高橋治にはいい香りだったんだろうって、そう思ってあげましょうよ(笑)。