【アキノタムラソウ・秋の田村草】シソ科アキギリ属
東アジアの温帯、暖帯に分布する多年草です。
日本では、東北南部以西の、やや日陰の山野に自生しているそうです。
「秋の」と名前は付いておりますが、すでに梅雨時から開花し、秋まで咲き続けるようです。
昨年ほぼ咲き終わりの状態でしたが、10月25日に出会いました。
草丈は1mを越えることもありますが、分枝しながら途中までは地を這い、先端の20~50cmは直立します。
高く伸びた花茎には、輪状の花穂を数段付けます。
「アキノタムラソウ・秋の田村草」の名前の由来は謎です。
こちらのシソ科の「アキノタムラソウ・秋の田村草」の仲間には、「ハルノタムラソウ・春の田村草」、「ナツノタムラソウ・夏の田村草」、その他にも「○○タムラソウ」と名乗る植物がいくつかあります。
この話の流れだと、「タムラソウ」という基本の花があり、「秋」に咲くので「アキノタムラソウ」と名付けられたと、そう思いますよね。
ところが違うのです。
確かに「タムラソウ・田村草」という名前の植物は存在しておりますが、アザミに似た花を咲かせるキク科の植物で、シソ科の「アキノタムラソウ」とは似てもいませんし、まったく共通項はありません。
その上に、「タムラソウ・田村草」そのものの名前の由来も不明なんだそうです。
どこかの「田村さん」がらみの名前ではなかったんですね。
学名は「Salvia japonica」、「日本のサルビア」です。
自然保護区のは、まだ立ち上がりが乏しく絵になりません。
もう少し先の更新になりそうです。。。
イマイチなんですが、この先いつ行けるかどうかわからないので、思い切ってアップしちゃいました。
これ以上状態のいい花が見られるとも思えませんのでね。
自然保護区のアキノタムラソウ、楽しみです。
よそからいらしたサルビアにはいろいろ会っているのに。
いい色ですよね、つつましやかな可愛さですよね。
「タムラソウ」を名前にもつ植物は多いのに、その由来は
不明なんですか。ふとタカサブロウさんを思い出しました。
琵琶湖方面の旅行の折、私の花キチガイに毒された同行のひとりが、「この花、なんていうの?」と聞いてきました。井伊直弼の庭園のどこかに群生していたらしく、家で育てるから一株貰ってきたよと言って、持ってきたんだけど、ちゃんと活着させられるかどうか心配してます。
さきの北海道のネバリノギクを富山まで持ってきて繁殖させた人だから大丈夫かな。
今になってつくづく思うことは、悟郎さまのブログに辿り着けたおかげで、ほんとうに多くのことを学ばさせて戴いたと言う事です。年を食っておりますから多少は知っていることもありますが、視点をかえただけでこんなにも世の中に面白いことがあったのかと、唯々驚き入るばかりの毎日です。
だから、とても感謝しています。
ほんとに感謝してます 新宿の悟郎さま… …。
どこにでもある花ではありませんよね。
もしも過去にどこかで見かけたことがあったとしても、アキノタムラソウとは認識しないで、よく似たシソ科の花と一括りにしている可能性があります。
こちらは名札付きなので、間違いなしでしょうけどね(笑)。
サルビアやセージと名乗りながら、外国からいらっしゃたかたたち、元気にしてますよね。
よっぽど日本は住みやすいんでしょうね(笑)。
タムラと聞けば田村さん、反射的にそう思ってしまいますが、実は名前の由来は不明だそうです。
タカサブロウさんも不明なんでしたっけ?
★富山ばあちゃん
琵琶湖の旅でアキノタムラソウとの出会いがあったのですか。
育てるのはどうなんでしょうか、難しいんでしょうかね。
野草系は環境に左右されることが多いんでしょう?
富山ばあちゃんの腕で、立派に育てあげてください。
いつも感謝の言葉をいただき、こちらこそです。
自分勝手にやっているだけですから、それを見てくださっているかたたちには感謝しているんですよ。
これからもお役に立てることがありますよう、また花を探してきます~~(笑)。
こんな不思議なことがあっていいのでしょうか。
山陰山陽各地を回るハードスケジュールの最後に、富山ばあちゃんは秋芳洞へ行きました。聞きしに勝る難路で、ひたすら続く階段と、足元の悪さに悩まされ続けて、やっと出口へ・・・。
すると、洞窟内から流れ出る清冽な川の流れのわずかな草地に、咲いていたんです「あきのたむらそう」。悪路を予想して手ぶらで来てしまい、カメラを持ってこなかったことを、このときほど後悔したことはありません。
思わず、あっと立ち止まりました。後続の同行が、なんだ、なんだと立ち止まるのへ、ほらあれ、あきのたむらそうだよ、見て見て、と教えました。
きれいだね、あきのたむらそうだってよ、と後続に次々教えて団体のバス一台分の人数が、この花を確認して通り過ぎました。とてもいいことをした気分でした。一緒に咲いていた水引草がとても鮮やかな紅色をしていたことも印象に残りました。半日陰でとても鮮やかでした。
ハードな旅の終わりに、素敵な出会いがあったのですね。
富山ばあちゃんはもちろんですが、同じ旅の道連れのかたたちにとっても、アキノタムラソウの花は、思い出深い花になったことでしょうね。
名前を憶えていられるかどうかは、この際問題外です。
すぐ忘れてしまってもいいと思います。
アキノタムラソウとの出会いが、ひとときを豊かにしてくれたことは事実ですから。
富山ばあちゃん、いいことをなさいましたね。
花を愛でることの出来る人間で、よかったですね。
これからも、そんなシーンがたくさんありますように。