goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

身近な儚きもの

2008年04月01日 | 08 花たち



【ムラサキケマン・紫華鬘】ケシ科 3/26

近所で咲き出しているのを見かけたので、マイ花マップの登録場所に顔を出してみました。
こちらでも咲き始めておりましたよ。

昨年に比べると株数が減ってきているようにみえるのが、ちょっと心配です。
おじさんの花フィールドで、唯一見られる群生場所なのでね、いつまでも残ってて欲しいんだよね。

ムラサキケマンは、日本各地の平地や山麓の日陰の、やや湿ったところを生育場所にしているんだそうですが、東京では、日当たりのいい道路脇の植栽のなかに、ひょこっと顔を出しているのを見かけます。

スプリングエフェメラルのお仲間です。
ムラサキケマンは、身近な、日常的な環境で出会うことの出来る、スプリングエフェメラルです。

成長すると高さは30~50cmになることもあり、花の大きさも、2cm前後あります。
「逞しき儚きもの」として紹介したヒメウズよりも、逞しさは数倍上です。
マイフィールドの群生地では減ってきているようにみえますが、街なかへの進出は目立ってきていますのでね、繁殖力もかなりのものなんでしょうね。

見た目も含め、儚きものとは言いづらいところがありますかね。

名前の由来が気になっていたんです。

仏壇の装飾品の華鬘に似ていることから、同じケシ科で園芸種の【ケマンソウ・華鬘草】が名付けられました。
ムラサキケマンは、ケマンソウに似ているのが名前の由来だと紹介されていることが多いのですが、イマイチ、ピンとこなかったのです。
ケマンソウとムラサキケマンの花を見比べても、ちっとも似ておりませんのでね。

今回、「ケマンとは、1輪づつの花がぶら下がる様子を、お寺の飾りの「華鬘」に見立ててつけられた名前です」という記述を見つけました。
花の形が華鬘に似ているからでは無くて、華鬘のようにぶら下がって咲くからが、名前の由来だったのです。

スッキリしました。
この記述が正式なのかどうかはともかくとして、納得出来る答えを手にしました。

重箱の隅のようなこだわりにみえるでしょうが、納得したいタイプなんですよ、おじさんは。

すでに青い実も生っておりましたよ。


シロヤブケマン・白藪華鬘やユキヤブケマン・雪藪華鬘という、白花系に変異したムラサキケマンがあるらしいんだけど、出会ったこと無いんですよね。
ムラサキケマンを見るたびにチェックしてるんだけど、未だ叶わずです。

3年目の今年は、是非ともご対面をと願っているんだけど、神さまのお導きはあるんでしょうか?