「薔薇の壁飾り」として、シダーローズのリースを作りました。
ご覧になったかたたちからお褒めをいただき、作った本人としましては、面映いような、嬉しいような、得意なような、複雑な気持ちでおります。
とてもありがたいことですけどね。
飾ってあるシダーローズを見て、よく質問をされることがあるんです。
前々からよく尋ねられていたことなので、ここで誤解なきよう説明しておこうと思います。
まずこの写真からお見せいたします。

写真の中にシダーローズがあります
わかりますでしょうか?
このヒマラヤ杉の横に大きな銀杏の木があって、落ち葉が降り注いできます。
この状態は、まだまだ銀杏の落ち葉は少ないほうです。
これから先、一面黄色い銀杏の絨毯が敷き詰められることになります。
そうなるとシダーローズ拾いは困難です。
木枯らしが吹き荒れて、完全に乾ききった落ち葉を吹き飛ばしてくれると、シダーローズが顔を出してくれるということを、昨年の経験で知りました。
シダーローズの在り処、わかりましたか?
写真のほぼ中央にあります。

ひっくり返った、こんな状態で落ちていました。

上のシダーローズを返すと、こんな具合です。
写真がボケボケですが、この状態が、今時分に多く見られるシダーローズの姿です。

なかにはこんな小さなものもあります。
2個あるんですけどね。
プロペラもわかりますよね。
これが落ちていない木の下で探しても、シダーローズにはけっしてお目にかかれません。
下に写っているのは、ヒマラヤ杉の雄花です。
この時期、大量に落花してます。
シダーローズが落ちている様子、なんとか理解していただいたでしょうか?
よく受ける質問の答えの説明をこれからいたします。

上記の写真に写っているのと同じシダーローズがこれです。
500円玉と比較すると大体の大きさがわかりますよね。
拾ってきただけでは、今までみなさんが見てきたようなシダーローズの姿は拝めません。
これだと、まだまだ固い蕾の様子ですよね。
ここから人為的な作業をしなくてはいけないのです。
何をやるかといいますと・・・
熱を加えるのです。
私は、ガスファンヒーターの噴出し口に拾ってきたシダーローズを並べて、熱風を当てています。
1~2時間ですかね。
するとね、
あらあら不思議・・・

パァ~~とね、薔薇の花が大きく開くのです。
水分が抜けていくのと同時に、松脂が熱で溶かされ、一枚一枚の花びらが開いていくのです(多分)。
この姿で見ているかたがほとんどなので、このままの形で落ちていると誤解なさっているかたが多いのです。
ここまでの姿にするには、熱のちからが必要だってこと、わかっていただけましたかね。
ただしね、これもに例外があって、この開いた形に限りなく近い姿で落花していることもあります。
例外というより、拾う時期の差でしょうかね。
今の時期は、樹上から落ちてまだ時間が少ないため、シダーローズ自体に含まれている水分が多くて、固く閉じているんだと思います。
それが落ちてから時間が経つと、自然環境のなかで松ぼっくり特有の開閉運動(湿度によって開いたり閉じたりするのはご存知ですよね)をゆっくり繰り返し、きれいに開花していくんだろうと、昨年の経験則でわかっております。
よく尋ねられる質問の答え、おわかりいただきましたでしょうか。
ということで、拾ってきたシダーローズで、リースに続き、こんなものを作ってしまいました。

置物?
これはどう呼ぶのかな?
四角い箱のなかに、突き挿しているだけなんですがね。

真上からみると丸くなってます。
ここから見れば、ブーケっぽくみえますけどね。
今回はそこにもう少し足してみました。


赤と金色のリボンをあしらってみました。

goro'sに、またひとつクリスマスコーナーが出現いたしました。