午前6時になります。
西の空はわずかに晴れてますが、あとは薄曇りのお天気だ。
気温はプラス13度で肌寒いほど。
すっかり秋の気配ですが、あすから、また少し暑くなるようだ。
30度に満たない暑さではありますがね。
さて、
きのうのテレビ朝日「モーニングショー」の「そもそも総研」が、PCR検査を取り上げておりました。
海外と比較して圧倒的に少ないのが我が国のPCR検査数だ。
番組では、その理由についてきちんと検証し、国は政策転換するべきとしておりました。
西村康稔経済再生担当大臣は、「偽陰性」を理由に、無症状者への検査拡大について、否定的な考えを示しておる。
これとすっかり同じ意見を、TBS「サンデージャポン」で、ぼそぼそと歯切れ悪く申しておるのが爆笑問題の太田光さんだ。
果たして、偽陰性が多いからPCR検査を増やすのは意味がないとする意見、正しいのか?
この問題は、いまも発展途上国並みのPCR検査数しかしていないわが国が、新型コロナウイルスの感染拡大に、対抗できるのかということでもある。
PCR検査の感度は70%~90%という。
70%だと、感度が低いとはいえないものの、PCR検査をすれば100%安心だ、というものではないことは事実だ。
そこで、そもそも総研では、まず「医療目的検査」と「社会的検査」に分けて考えることが大事だとした。
「医療目的検査」では治療の機会を逃さないために「偽陰性」が出ることは問題だとした。
そりゃそうだ。
症状が疑われるのに、偽陰性の判定では、患者を見逃すことになる。
だから、この場合は何度でもしっかり検査する必要がある。
一方、番組で一貫して増やすべきとしているのは「社会的検査」だ。
この「社会的検査」は、なるべく多くの無症状感染者を把握して、ホテルなどに保護することだ。
この場合、放置されていた無症状感染者を発見し保護することができるから、感染拡大が防げる。
「偽陰性」による見逃しが、仮に30%あったとしても、70%は陰性なのか、陽性なのかわかるので、感染拡大を抑制することにつながるというもの。
PCR検査を無症状感染者の発見につなげることには、大いに意味がある。
海外では、
アメリカのコロンビア大学医学部循環器内科の島田悠一助教授が「PCR検査を増やすことによるメリットの方が大きい」とした。
イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの渋谷健司教授も「感染防止という観点からは当然やるべきだと思います」と話した。
先進各国では、PCR検査の精度は非常に高く「偽陽性はほとんど出ない」という認識で、検査をしているというのだ。
発展途上国並みのPCR検査数にいまも止まる我がニッポン国、先行きどうなるのか、大いに心配する憂国のおぢでござる。