おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

欧米から東洋へ

2009年01月31日 | Weblog
午前7時の気温はマイナス6度。
晴れておりまする。
さっぱり雪のない1月でごさりました。

暖冬、小雪の冬として記録されるのでしょう。
パウダー好きには寂しい冬ですわぁ。

写真は、おとといスキー場の1000メートル地点で記念撮影する香港のスキー客。
彼らの写真をパチパチ撮ってたら、「俺たち香港だけど、あんたもか」と話しかけられちゃいました。
そうか、おぢの顔は香港系なのねぇ。
まぁ、確実に欧米系ではありませんけど…

今シーズンはホント東洋系のスキー客が目立ちまする。
別な言い方すると、オージーが昨年よりかなり少ないのじゃ。
それでも7対3ぐらいでまだまだ豪州の方が多いけど、この先は香港、シンガポールなどからのスキー客が増えていくのでしょうね。

が考えてみれば、経済的な余裕ってものが、いまの欧米にはありませんもん。
為替で見れば、たとえばユーロ。
ピークは1ユーロ170円でしたけど、いまは114円から120円。
豪ドルも1ドル最高108円とかしてましたけど、いまは57円から60円。

一番酷いことになっておるのは、イギリスのポンド。
1ポンド250円もしていたけれど、いまは半額以下の120円から130円じゃ。
各国通貨の中では凋落著しいのがポンドってことのようです。

で、これにはどうやら理由があるそうな。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドとかいう銀行の危機だそうだ。
「グッチーさんのお金持ちまっしぐら」に詳しく説明してあります。

それによると、
この銀行の赤字は日本円で4兆円もあるそうで、アメリカのシティーバンクより多いとか。
おまけに件の怪しい証券化商品が欧州全体で、アメリカの6倍もあるのだそうだ。
そんなことで、イギリスがこの銀行をホントに救済できるのか、疑問なのだそうだ。
疑問って言われても、なんとかしていただかないと、えらいことになりまする。

鉄の女・サッチャーが推し進めた構造改革、新自由主義のおかげで、イギリスはかの「イギリス病」からよみがえりました。
でも、そのおかげか、金融中心の国になっちゃって、今回の金融危機でたいそう危ないことになっちゃった。

おまけに不動産価格が、この数ヶ月で25%も下がっておるのだそうだ。
ご当地ニセコ界隈と同じように「不動産バブル」だったのかねぇ?

そんなこんなで、アメリカ、ヨーロッパに豪州は、かなり危ないことになってます。
なんとか大丈夫そうなのが東洋ってことのようじゃ。
そんな世界経済が、ど田舎のご当地にも影響しておるのでござります。
怖い世の中ですなぁ、「地球はいわずもがなの一蓮托生状態」じゃ…