言志耋録一二から、承前。知と能、学者と常人、 志学の心得、無字の書、とあって、無字とは有字に対する、文字に書かれない万物を指す、と解説がある。学を為すこと此れ熟すれば、則ち宜しく無字の書を読むべし、である。続いて、水源のあるなし、人に頼るな、物を粗末にするな、学は己のためにする、とあって、さらに耋録らしくなる。悔・激・懼の字訓を引用すると、次である。>悔の字、激の字、懼の字は好字面に非ず。然れども一志を以て之を率いれば、則ち皆善を為すの幾なり。そしてまた、悔の字について、続けて言う。>悔の字は是れ善悪街頭の文字なり。君子は悔いて以て善に遷り、小人は悔いて以て悪を逐う。故に宜しく立志を以て之を率いるべし。復た因循の弊無からん飲み。
さてここで、志を立てる、立志について言う。まず立志の字義について、次のようである。
>立志の立の字は、豎立、標置、不動の三義を兼ぬ。
豎立 じゅりつ 真っ直ぐに立つ
立志の工夫
>立志の工夫は須らく羞悪念頭より跟脚を起こすべし。恥ず可からざるを恥ずること勿れ。恥ずべきを恥じざること勿れ。孟子謂う、恥無きを此れ恥ずれば恥無し、と。志是に於いてか立つ。
さてここで、志を立てる、立志について言う。まず立志の字義について、次のようである。
>立志の立の字は、豎立、標置、不動の三義を兼ぬ。
豎立 じゅりつ 真っ直ぐに立つ
立志の工夫
>立志の工夫は須らく羞悪念頭より跟脚を起こすべし。恥ず可からざるを恥ずること勿れ。恥ずべきを恥じざること勿れ。孟子謂う、恥無きを此れ恥ずれば恥無し、と。志是に於いてか立つ。