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日本語文法文章論 長崎くんち

2014-09-11 | 日本語文法文章論
現代日本語文法文章論 題材は、タイトルが、長崎くんち、創始の舞再び とあり、副題に、伝統ある丸山町の奉納踊を復活させ、町おこしに一役 とある。日本経済新聞の文化面、20140910付けである。執筆者は山口広助氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。

冒頭の文は、次である。

>長崎市を代表する祭「長崎くんち」。メーンイベントの奉納踊(おどり)は毎年10月7~9日に長崎の鎮守、諏訪神社の秋の大祭で披露される。

末尾の文は、つぎである。

>この言葉が未来の丸山町にも当てはまるようにするのが夢だ。

書き出しの文段は、次のようである。

>長崎市を代表する祭「長崎くんち」。メーンイベントの奉納踊(おどり)は毎年10月7~9日に長崎の鎮守、諏訪神社の秋の大祭で披露される。この奉納踊は江戸時代初期、花街だった丸山町の遊女が奉納したのが始まりとされ、その後、他町も踊りを奉納するようになった。しかし丸山町は花街の衰退を受け1965年を最後に奉納を辞退する。

末尾の文段は、次のようである。

>江戸時代の丸山町のにぎわいを井原西鶴は「長崎に丸山と云(い)ふ所なくば上方の金銀無事帰宅すべし」と記している。この言葉が未来の丸山町にも当てはまるようにするのが夢だ。

段落は見出しのもとに、次のようである。

>小説のブームが始まり 
復活劇の始まりは00年。この町を舞台にした、なかにし礼氏の小説「長崎ぶらぶら節」が直木賞を受賞したことにさかのぼる。映画、ドラマにもなり、長崎はブームに沸き、丸山町の名は再び全国に知られるようになった。実はその2年前、私は横浜の会社を辞め、帰郷して家業を手伝うことになり、あわせて町おこしの活動を始めた。その延長で丸山町がくんちに復帰できないかと考えるようになったが、初め周囲からは「できるわけない」と言われた。

>歴史にちなんだ演し物  
くんちの演(だ)し物は、町の歴史などにちなんだ踊りを出すのが常で、龍(じゃ)踊を出す町、川船を出す町などさまざま。丸山町は、くんち創始に関わるため、本来の踊り、つまり、女性中心の日本舞踊の「本踊」を出してきた。年番町を終えた翌年、私は当時の自治会長と共に芸妓(げいこ)衆を取り仕切る長崎検番に赴き、06年の奉納踊への出演を依頼する。くんちの伝統を引き継ぎたいという思いからだ。

> 3000軒の庭先回り
 くんち本番三日間の踊町は忙しく、活動は大きく「場所打ち」と「庭先回り」に分けられる。諏訪神社や公会堂など踊り場が設けてあるところで踊りを披露するのが場所打ち。その後、市内の商店や個人宅を一軒一軒訪ね歩いて踊りを披露するのが庭先回りだ。庭先回りでは、あらかじめ訪問先には挨拶として「呈上札」という札を届ける。帳面に一軒一軒の屋号や個人名を書き記して回るのだが訪問先は3千軒にも上る。06年の際は41年前の帳面では現状に合わず一から作り直した。






春秋
2014/9/11付日本経済新聞 

 「これで足りないはずはないでしょう」。高級スーパーで、レジ台に置いた何枚かのお札を前に、高齢の女性が若い店員に抗議する光景を見た。商品は数本のワイン。以前も購入したからおよその値段は知っている。手に取りながら暗算もしたので間違いはないという。

店員がすまなそうに説明した。円安で輸入価格が上がったこと。店頭の価格表示を消費税抜きに変えたこと。納得し、気まずそうに追加のお金を取り出しながら女性はこう言った。「ずいぶん高くなったのね」。買い物は楽しくできてこそ財布のひもが緩む。この店を女性が再び訪れ、好きなワインを買うか心配になった。

税込みが義務だった店頭の価格表示が、今回の増税で税抜きでもいいことになった。個々の商品の値上がり感が薄まるだろうと小売店は期待したが、客にすれば支払時に総額の8%が一気に上乗せされる。円安もある。生活コストの上昇を体感する人が増えたのか、消費者心理が4カ月ぶりに悪化したと内閣府は発表した。

 増税は必要だと思っている人も、日々の出費がかさめば面白くない。無印良品は分かりやすい税込み表示を続け、セブン&アイグループはコンビニ弁当やレストランのメニューを一新し増税色を打ち消した。ただしこうした企業の工夫にも限界がある。経済を成長軌道に乗せ、明るい未来を見せることが最大の対策となる。

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