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古辞書の出典

2019-10-29 | 日本語意味

とても読み切れない、というか、理解と記憶とは、難しい大著である。日本語語源研究会主宰、語源研究で語源探求を発刊、活躍をした著者である。古辞書と国語 吉田金彦著 臨川書店2013年5月刊 後記によると30歳代の論考という。卒業論文のテーマにあった古辞書の出典研究は、出典攷としてその業績である。この著作が刊行される契機には、序文に木田章義氏の記すところがあって、それも刺激となる。2012年90歳で亡くなられたという。






http://www.rinsen.com/linkbooks/ISBN978-4-653-04059-0.htm
臨川書店ホームページ

古辞書と国語

吉田金彦 著
A5判上製・400ページ
本体8,000円+税
ISBN978-4-653-04059-0

国語学の大家として知られる著者が、長年にわたって研究を積み重ねてきた『類聚名義抄』、『韻字集』ほか古辞書についての研究論文を精選。名著とされる「図書寮本類聚名義抄出典攷」など、現在では参照困難となっている論考を改訂のうえ収録した。関連分野の研究者にとって必携の書である。

<目次>

第Ⅰ部 類聚名義抄の研究
1 類聚名義抄の濫觴
2 図書寮本類聚名義抄出典攷
3 類聚名義抄の展開について
4 類聚名義抄の和訓の研究法
5 類聚名義抄にみえる和音注
6 観智院本類聚名義抄の参照文献

第Ⅱ部 仏典音義と反切
1 妙法蓮華経釈文の概要
2 法華経音義二点
3 成唯識論音義について
4 倶舎論音義について
5 新訳華厳経音義私記の反切について
6 法華経単字の反切と字音

第Ⅲ部 まぼろしの韻字書『詩苑韻集』
1 天理図書館に収蔵された「韻字集」
2 詩苑韻集とは何物か
3 韻字集所載の和訓の年代について
4 韻字集(詩苑韻集)の原型とその伝承
5 詩苑韻集と推定される韻字集の部立てと色葉字類抄との比較

第Ⅳ部 国語と古辞書
1 古辞書への開眼
2 新撰字鏡とその和訓の特質
3 方言語彙と新撰字鏡の和訓
4 遊仙窟和訓の一特質
5 遊仙窟の諸本からみた和訓の特質
6 辞書和訓に現れた特殊訓点語
7 発音表記の複雑な訓点語の解釈
8 詩経の和訓の盛衰

吉田金彦(よしだ・かねひこ) 姫路獨協大学名誉教授

アマゾンより

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
吉田/金彦
大正12年(1923)3月、香川県満濃池の吉野村に生まれる。昭和24年9月、京都大学文学部国文専攻を卒業、続いて旧制大学院を修了。昭和32年から静岡女子短期大学・愛媛大学・京都府立大学女子短期大学部・大阪外国語大学・姫路獨協大学を経て、姫路獨協大学名誉教授。専門は国語学のうちとくに古代。平成12年5月、春の叙勲にて三等瑞宝章を受章。岩波古語辞典の欠陥に発奮して、25年間日本語語源研究会を主宰、みずから日本語語源研究所所長を務める。平成14年4月に京都地名研究会を創立。現在会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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